いつもと変わらぬ味を提供することの大切さ

2年ほど前のこと。
バイト帰りにらあめん花月嵐に寄りました。

店に着いたのは開店直後の11時。
厨房には女性スタッフが2名。
いつもどおり食券を渡して、後はラーメンが来るのを待っていました。
注文したラーメンは「横浜家系ラーメン 藤崎家」。
以前は期間限定で販売されていたラーメンでしたが、ちょうどこの頃からレギュラーメニューになり、このラーメンが大好きな俺は、「バイト帰りの楽しみが増えた」と喜んでいました。
だからこの日もそのラーメンを食べるのを楽しみにしていたのですが・・・。

10分ほどしてラーメンが到着。
「横浜家系ラーメン 藤崎家です、お待たせしました~」
と言われ、まずは一口スープを啜ってみると・・・「ん?」と疑問が。
「あれ?よく混ざってなかったかな」と思いながらかき混ぜ、再びスープを飲むと・・・。
いつもと味が違うことに気付きました。

 

 

 

 

このとき。
最初は自分の舌を疑いました(笑。
まぁ俺の勘違いか何かだと。
スープの色や乗っている具材は、いつもと同じということもあって。

しかし、この後2口3口食べると、やはりいつもの藤崎家とは明確に違う点に気付きました。
それは「魚粉」が入っていること。
藤崎家は醤油豚骨。
これだと魚介豚骨になっていて、完全なる別物。
感覚が鈍い俺でも「明らかに違う」と思いました。

となれば、店員さんに「これって藤崎家ですか?」とか確認すればいいのでしょうが・・・。
この時点でほぼ「違う」と思っていても、「100%間違いない」という確信は持てませんでした。
「もし俺の勘違いだったらどうしよう」と。
つくづくビビりですいません。

それとこの時点で4~5口ぐらいは食べてしまっているわけですよ。
まぁまだまだ麺もスープも残っていて、向こうが間違っているわけですから、店員さんに確認しても問題はありません。
しかし気弱な俺。
そのまま疑問を感じながら食べきることを選びました。
情けない話ですが・・・。
でも皆さんなら言いますか?
ちなみにラーメン屋でのこういう体験は人生初。
今まで外食して別な商品を提供されたとかはありますが、こういう「味が違う」というケースはありませんでした。
で、このとき分かりました。
こういうのって思っていた以上に言いづらいということを。

とまぁそんなことがあり、この日は納得がいかないながらも食べきり店を出ました。
楽しみにしていた分だけショックは大きかったです。
んで、この後もこのことが気になっていたので、1週間後。
開店直後ではなく15時ごろに行ってみました。
いつもこの時間帯にはお店の男性オーナーがいて、この人が作って前回のと同じ味だったら「俺が間違っていた」と分かると思ったから。
「またあの味だったらどうしよう」とドキドキしながら待ちました。

その結果。
オーナーが出してくれたものは、俺がこれまで食べていた藤崎家と同じ味でした。
というわけで、やはり前回は作り間違えていたようです。
様々なメニューがあり、店員さんによっては作り方をしっかり覚えていなかったのでしょう。
このころはレギュラーメニューに昇格したばかりで、まだそんなに作る回数がなかったことも影響しているのかもしれません。
とはいえ、これは許されないこと。
しばらくは女性スタッフだけしかいなさそうな開店直後に行くのはやめました(笑。

そんなわけで、2年ほど前に苦々しい経験をしたわけですが、実はこれ、俺がバイトをやる上ではかなりいい経験でした。
というのも、こういう普段と味が違うものを提供されたときのショックがよく分かったから。
食い意地が張っている俺だけに、本当にその気持ちが痛いほどよく分かりました(笑。

それと、俺のようなハッキリと味が違うならまだ言いやすいですが、味はほぼ同じで出来が悪い場合は、よほどの人じゃないと言いづらいだろうなとも思いました。
己の味覚に相当な自信でもあれば別ですが、そうじゃなければ多くの人が「きょうはイマイチだな」なんて思いながら食べてそのまま何も言わずに店を出て行くと思います。
あまりにひどければ、それ以降は店に行かなくなるかもしれません。
だから俺はこれ以降、バイトをこれまで以上に真剣に取り組みました。
自分がしたしんどい思いをお客様にさせないように・・・と。

ちなみにこのお店は現在ありません。
この一件を除けば非常にいいお店だったのですが、あるときに「しばらく休業して改装する」という案内を出した後、そのまま店が閉店。
その後は県内でも人気のラーメン屋が2号店として入り、今では別な店になっています。
だから今ある花月嵐へのクレームではございませんので、よろしくお願いします(笑。

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