身内を亡くしたばかりの時は焦って判断してはいけない

父が亡くなった日の18時ごろ。
スケジュールが大まかに決まり、とりあえずこれから家に戻ろうとすると、母から、「あんた、まだ動けるのかい」との問いが。
「え?」と思いつつ話を聞いてみると・・・。

実はこの時点で、父が入院していた病院に返さなければならないものが二つありました。
一つは病院を出るときに借りた病衣(パジャマのようなもの)。
これは自分たちの都合の良いときの返却でOK。
そしてもう一つは、病棟を移動する際に知らずに持ってきてしまった前の病室のセーフティボックス(貴重品入れ)のカギでした。

 

 

これは父がカギをリュックサックにしまっていたのを知らずに、そのまま持ってきてしまったというもの。
セレモニーホールに来て父の荷物を確認していたら発見しました。
前日に病室を移動した後、看護師さんがこのカギについて、「持ってないですか?」と探していたこともあり、母が急いで病院に電話。
すると、病院側からは「明日持ってきてくれればいいです」返答が。
つまり、明日病院に病衣とカギを返却しに行けばいいという状況でした。

しかし、ここで母がこんなことを。
「今から病院に行って返してきてもらえるかい?」と。
正直、耳を疑いました。
この日は朝4時30分に病院から呼び出されて父が亡くなり、あれよあれよと目まぐるしい展開ですでに18時。
ショックやら混乱やらで疲労困憊の状態です。
そんな中で母から言われたこのお願い。
病院から「明日でいい」と言われているのに、「きょう行ってほしい」という主張をする母に唖然としました。

で、実際このときの自分はいつも以上に精神的に不安定。
暗くなった後に病院まで行くのは危険と判断。
だから母にすぐこう言いました。
「きょうは行けない」と。
すると母は、「でも明日になったらまたいろいろと・・・」と言うので、それを遮りこう説明しました。
「葬式は3日後で明日のスケジュールは空いている、その上明日の早朝に病院に返しにいけば午前中から何かあっても動けるから大丈夫」と。
こう説明してようやく母も「ハッ」と気付いたようで、病衣とカギの返却は明日でいいことになりました。
が、このことにより、かなり本気で母も精神的にだいぶキテることが分かりましたし、こういうときに人間というのは、ここまで冷静な判断が出来なくなるものだと知りました。
やはり家族が亡くなる衝撃というのは計り知れないもので、父が亡くなったショックや動揺はこの後も尾を引くことになりました。

次回につづく

 

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