あちゃーるカレーと珈琲の店に行ってみました

半年ほど前。
春になり妙にテンションが上がっていた俺。
面倒くさがりで行動をまったく起こさない俺ですが、テンションが上がっていたこともあり、普段からTwitterでよく見ているけど、これまで行ったことのないお店に行ってみることにしました。

行ったお店は仙台市泉区高森にある“あちゃーるカレーと珈琲の店”。
店主であるマスターの思想が面白く、ツイートを見ているとまったく知らない世界を知ることが出来るので10年以上前からよく見ていました。
一時期はパッタリと見なくなった時期もあったのですが、3年ぐらい前から再び毎日見るように。
でも、なかなか実際に行ってみる気にはなれなかったのです。
「まぁそのうち行けばいいか」なんて感じで。
しかし近年。
マスターが心臓の手術をしたとの話や、オープンから13年も経ったということもあり、それこそ“いつまでも店があるとは限らない”と考えるようになりました。
なので、ようやく行ってきたわけです。

店に向かった当日。
今はスマホのナビもあり、迷うことなくいけると思いましたが、ナビに従っていたら店の裏側に行ってしまいました。
でも同じようなお客さんがいるのか、裏側にしっかりと案内があったため、戻って店の入口へ。
11時45分ごろに到着したので、若干混んでいるかと思いましたが、俺がこの日最初のお客さんのようでした。
レジ前の二人がけのテーブル席に座り、メニューを眺めます。

このとき。
あちゃーるさんでは最初に“カレーの味見”が出来ると聞いていたので楽しみにしていました。
こんな手間のかかることををやっているお店なんて聞いたことがないですし。
が、この時期はコロナのため味見はやっていないとのこと。
ちょっとショックでしたが、まぁこればかりは仕方ありません。
注文は定番らしき“3種の選べるダル・バート”（1,800円）を注文しました。
このとき、ライスは中サイズ。
大盛りでもいけそうな気がしたのですが、まぁ欲張るとろくなことがないため無難なサイズに。
マスターは太っている俺を見て気になったのか、「中と大の中間とかも出来ますけど」と親切に教えてくれましたが、このときはやめておきました（笑。

7～8分後。
料理が到着。

（＊ライス中盛り）

マスターが「食べ方の説明要りますか？」的なことを聞いてきたのでお願いしました。
この食べ方の説明があちゃーるさんのウリの1つだと思うのですが、これはネットでも賛否があるようです。
なんというか、説明を聞くのが好きな人もいれば、それをウザったいと思う人もいるというか。
俺はマスターの話を聞いてみたかったので楽しみにしていたのですが、俺の見た目の怪しさからか、想定していたよりもアッサリとした感じでの説明が始まりました。
後で「あのオヤジうざかった」とか書かれないようにするための、若干セーブした話し方のように感じました。

で、ですね。
最初の説明で「すき焼きとか食べないでしょ？」とか言われました。
これに俺は「ああ、はい」とか頷きそうになったのですが･･･。
瞬時に「いやいや、すき焼きは普通に食べるもんだよな」と思いました。
でもそれをマスターに伝えることはせず、そのまま黙って説明を聞きました。
そして後で気づきました。
たぶんマスターは「すき焼きとか毎日食べないでしょ？」と言いたかったんじゃないかと。
説明の中でインドの食糧事情のようなお話をして、あちゃーるで出している料理はインドの人たちからすればかなりのご馳走らしいので、そういうことだったのかなぁと後で気づきました。

で、最初はダールというスープのようなものに軽くごはんとかおかずを付けて食べるということを教えていただいたのでそれで食べてみました。
するともうビックリ。
ダールは味噌汁のようなもので薄味だと勝手に想像していたのですが、そうじゃないのです。
スープなのにしっかりとした旨味があるのです。
サラッとしたスープなのにライスに浸すとカレーになるのです。
目が見開くほど感動しました。
あのですね、俺も飲食のバイトをしていてこともあり、こうしっかりとした味を出すことの難しさは少しは分かっているといいますか。

この後は説明を受けたとおり、ダールや副菜、3種のカレーやライスを様々に混ぜ合わせて食べました。
基本は優しい味なのですが、薄味ではなく、どれもしっかりとした旨味がある料理で「次元が違う」と感じました。
作り方がまったく想像も出来ない味。
他の飲食店だと「これなら俺が作った方がウマい」とか「材料と時間さえケチらなければ作れそう」とか思うこともあったりしますが、あちゃーるさんの料理はそんなことは微塵も思わないほど、非常にレベルの高い味でした。

と、そんな感じで「うめーうめー」と心の中でつぶやきながら食べていたのですが･･･。
途中であることに気づきました。
「あれ？これ量多すぎないか？」と。
これまでTwitterで散々料理の写真は見てきました。
イメージではそんな大きくなくペロッといける感じ。
で、実際に直接見た料理も、そんなに多そうに感じません。
3種のカレーも小さめの容器で余裕でいけると思っていました。

が、実際に食べ始めてみると、おいしいこともあってか普段より多めの咀嚼をしながら味わってしまった俺。
あと、特に何も考えずに水を飲んだりしていたのですよ。
するとまぁ腹がパンパンに膨れてきて･･･。
というか、後で画像を見返して気づいたのですが、このときの3種の選べるダル・バートって全部合わせると1.2キロぐらいはあったように思います。
おかずもけっこうモリモリに盛られていますから。
ライス中でこれなので、大にしていたら確実にアウトでしたね。
マスターはお腹いっぱい食べさせることを信条としているようなので、太っている俺を見てサービスしてくれたのかもしれません（笑。
で、俺も最初は喜んで食べていました。
しかし、加齢により胃が縮んできている俺には、この量は多すぎたというか･･･。
初めての店で緊張していたこともあるとは思いますが、後半は残してギブアップするかを真剣に考え始めました。

でも最終的には、「こんなおいしい料理を残したらバチが当たる」と思ったし、「気を付かせてこんなにおかずをいっぱいにしてくれたのだから」と思って何とか強引に流し込みました。

（＊お腹が限界だったので、キレイに食べきれなくてすいません）

人生でこんなに食べたのは初めてかもしれません。
バイキングに行ったときよりも食べました（笑。
正直、あと一歩でリバースするほど喉元まで来ていたのです。

食べ終わった後はすぐに会計へ。
マスターに「お腹いっぱいになりました」と伝えると笑ってくれたので、来て良かったと思いましたし、食べきれて本当に良かったです。

この後。
尋常じゃない満腹感を抱えながら車で帰宅。
リバースしかねないほど食べていたこともあり、これまでの経験からこの後は具合が悪くなると思っていました。
だからしばらくは寝転んで体が落ち着くしかないと思っていたのですが･･･。
なんと時間が経つ毎に体が軽くなって、力が漲ってきたのでビックリ。
今までこんなに食べていたら、しばらく具合が悪くなるのがお決まりで、下手したらお腹を下すこともあったのにそれがまったくないという･･･。
あちゃーるさんの料理はおいしい上に体に優しいのだと知りました。
これなら1,800円は高くないです。

ということで、ようやく行ってみたあちゃーるさん。
嬉しかったのは期待を超える味であったということ。
Twitterでアレコレ語っていて、これでまずかったら「口だけか」と本当にガッカリしていたところでした。
さすが普段からアレコレ言うだけのことはあると思いましたし、あの住宅街の場所で13年も商売していることにも納得しました。
この記事を書いたらまた食べたくなりました。
今度はテイクアウトを買ってきて、家でじっくり味わおうと思います。

＊追記
ちなみにきのう発見した大の画像がこれ。

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— あちゃーるは感染対策して営業中です。お店の二人はコロナウイルス8/3日付陰性でした。 (@nepachaar) September 16, 2021