クソの役にも立たない指示を出すよりも 後編

前回の続きです。

クソ社長からとにかく作業のスピードを求められ、それから1か月ほど経過。
その結果、全体的な作業スピードはどうなったかというと・・・特に変わりませんでした。
というか、むしろ「商品入れ忘れ」や「品違い」などのミスが増え、その対応に更に送料などの経費がかさんでいく事態に。
そんな様子を見て、余計にイライラが高まり周りに当たり散らすクソ社長。
職場環境はますます悪化しました。

と、そんな職場環境でしたが、当時の自分はまだこのように考えていました。
「作業スピードが遅すぎる自分が悪い、もっと急いで作業出来るようにしなければ」と。
努力すれば何とかなると思っていたのです。
そのため辛いながらも耐えていましたが・・・。
でも、今考えてみればそれは大きな勘違いでした。
というのも、努力したところで全員が一番早い人と同じ作業スピードになるのは無理だからです。
(常識的な作業量をこなす程度なら、ほとんどの人が出来るようになりますが)
つまり、こういう指示を出したクソ社長が間違っていたということ。

例えば他の職場などでも、上司からこんな指示をされたことがある方は居ると思います。
「残業禁止、きょうから時間内に作業を終わらせろ!」みたいな。
でもこんな指示一つで、本当に仕事が早く終わるのなら誰も苦労はしません。
普段からサボっていたり露骨に手を抜いたりしているのなら別ですが、そうじゃなければ基本的な作業スピードはまず変わらないからです。
人間、どれだけ強く意識したところで数時間も集中し続けられませんから。
特殊な訓練を積んだ人や、生まれつきそういう能力がある人なら別ですが、自分のような凡人にはまず無理です。
気合だけではどうにもならないのです。

となれば、「じゃあ作業スピードを高めるのは無理なのか?」と思う人もいるかもしれません。
でも、作業スピードを上げる方法はあります。
それは「作業方法や手順を見直すこと」。
いわゆる「改善」です。

自分は飲食店のバイトを始めて数ヵ月経ちます。
最初は何の作業するのにも時間がかかっていましたが、慣れたこともありスピードは上がりました。
でも、慣れよりも作業スピードが大きく上がると分かったことは、作業方法や手順を見直すこと。
非効率なやり方を効率的なやり方に変えれば、動くスピードなどは同じでも作業はかなり早く終わるようになります。
例えばどこかへ移動して戻ってくる際に、可能なら後で必要なものをついでに持ってくるように意識するとか。
こうすれば、後で取りに行く手間が省けますから。

つまり、上の人間は下に「急げ!」という前に、作業方法や手順に無駄がないかを調べるのが先なのです。
もしくは作業をしている人間と一緒に、より効率のいいやり方を考えるのが大事かと。
だから仕事量そのまま、作業方法や手順もこれまでのままで「きょうから残業禁止」なんて下に言っている人間は本当にアホだと思います。
それでどうにかできるなら、もっと前からやっていると思わずにはいられないから。
好きで残っているわけじゃないのです。
そこら辺が分かっていないのが、本当にクソだなぁと。

それと、手先が器用で集中力があり作業スピードが速い人間を求めるなら、募集の時点でそういう人を集めるべき。
普通のおばちゃんとかを時給850円くらいでパートに採用し、それで「ミスをせず最速で作業しろ」っていうのは、エビで鯛を釣るようなもの。
1,300円ぐらい払って求めるならまだしも・・・。

また、「鍛えれば誰でも何とかなる」というのは幻想でしかありません。
自分が出来ない人間だから断言しますが、元からそういう能力が低い人間がどこまで鍛えても、出来る人間の作業スピードと同じになることは無理なのです。
人間の脳みそや手先の器用さなどは個人差がありますから。

あと、こういう「鍛えれば誰でも何とかなる」という方針でやると、最終的に出来ない人間は辞めるしかありません。
頑張っても無理なことをやらされているから、これしか解決方法がないのです。
そうすると、今度は残った人間に負担がかかり、人を新たに雇っても1からの指導が必要。
作業内容の改善などもしていないため、新たに雇った人間の辿る末路は一緒という最悪のパターンです。
経営者が冷静な判断をせずスキルを求めすぎた結果、部下だけが苦労するという展開になります。
これからもクソ社長はこんな同じ過ちを繰り返しつづけるのでしょうね。

ちなみにこのクソ社長は最近「一流のサービスが分かる!」だかの本を買ったとブログで語っていたのですが、それを見た自分はモニターの前で思わず苦笑い。
というのも、自分が働いていた頃からクソ社長は同じようなサービスのことについて書かれている本を必死に読んでおり・・・。
そして部下に対して「お前らもこうなれよ!」なんて繰り返していたのですが、部下たちは相手にしませんでした(笑。
というのも、人の入れ替わりの激しい職場を経営していて、更にお客様に対しても好き嫌いが激しいクソ社長がそんなことを語っても説得力ゼロだったため。
そんな社長が再びこの手のサービスが書かれた本を読んで「明日から活かしていきます!」なんてブログに書いているのを見ると・・・。
多くの人間が去っていったのに、その原因が自分にあると気付かず6~7年前と同じような行動を繰り返しているクソ社長。
やはり倒産の日はそう遠くないと確信しました。
反面教師にするためにも、またこのクソ社長の行動をたまに見にいこうと思います。
下手な本を読むより勉強になりますから(笑。

 

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