ガソリン代にまつわる苦き思い出

(以前の記事を引っ越しました)

ガソリン代・高速代払わない友達あり?なし?

上記リンク先の記事を読んで、17年以上前にあった出来事を思いだしました。
「我ながらこういうことは忘れないなぁ」としみじみ(笑。
きょうはその話を。
思い出話で長いためご注意を。

事の発端は従兄弟から「蔵王に遊びに行かないか?」と誘われたことでした。
ちなみ当時、この従兄弟と自分の間には大きな溝がありました。
それはこちらの記事をご覧ください。
「人間 天狗になると忠告すらされなくなるのが怖い」
このときの従兄弟は調子に乗りまくっていて、他人の忠告を一切聞き入れないスーパー天狗モード。
そのため、自分としては何も言わず距離をとるようにしていました。
天狗状態の人間に出会ったことがある人なら分かると思いますが、こういうのは相手にするだけ損なので(笑。

が、こちらが直接何かを言ったわけではないですから、従兄弟はよそよそしくされている理由はハッキリと分かっていない模様。
そんなとき、従兄弟から「泊りがけで遊びにいかないか?」と誘われたわけです。
正直、誘われた時点で「行っても楽しくないことが起きそうだな」という予感はあり、断ろうと思いました。
しかし、このときは熱心に誘われたことや、弟も一緒にというので祖母や叔母が住む前の蔵王の家に遊びにいくことにしたのです。

出発前。
まず自分から従兄弟にガソリン代を渡しました。
従兄弟からガソリン代の話はありませんでしたが、まぁ先に渡しておいた方が無難だと判断したのです。
当時、ペーパードライバーで車も持っていなかった自分は「ガソリン代」がどれぐらいかかるかボンヤリとしか分かりませんでした。
でも以前に友達と長距離ドライブした際、ガソリン代を割り勘したことなどを思いだし、「だいたいこのくらいだろう」と推測して従兄弟に渡したのは2,000円。
弟の分も含めた大人二人分として。
蔵王までの距離は片道50キロということは分かっていたので、これくらいが妥当だと思ったのです。
そしてそれを従兄弟は「ああ、どうも」といった感じで受け取り出発。
1時間ほどして蔵王に到着しました。

蔵王に到着して数時間・・・。
事前にイヤな予感はしていたとおり、従兄弟とは楽しく遊べませんでした(笑。
何かにつけて癇に障ることをしてくる従兄弟。
ちょいちょい「イラッ」とするようなことを言ったりやったり。
すぐに「あ~やっぱり来たのは失敗だったなぁ」と後悔しましたが、1人で帰るわけにも行きませんから我慢するしかありません。
幸い、このときの蔵王の家は誰も住んでいない状況。
そのため1人になれる空間はあったので、後はそれぞれが好きな場所で自由に過ごすことに。
と、これで後は穏やかに過ごせればよかったのですが・・・。

夕飯時。
従兄弟が夕食を用意するとのことだったので、それを食べることに。
そしてその際、従兄弟から請求されたのは1人500円。
最初はコンビニ弁当でも食べるつもりだったので断ったのですが、従兄弟が「いや、3人分の材料もう用意しちゃったから」なんて話をしだして・・・。
こういうのも「勝手に決めるなよ」とは思うのですが、まぁこのときは揉めたくないこともありおとなしく支払いました。
「はい、じゃあこれで」と従兄弟に二人分として1,000円を渡したのですが・・・1,000円を受け取った後に何か考え込んでいる従兄弟。
「ん?」とは思いつつも、その場を後にしようとすると、従兄弟がこんなことを言ってきました。
「ガソリン代、あと1,500円もらえないかな?」

これを聞いた自分はすぐにこう反論しました。
「え?すでにガソリン代として2,000円渡しているよね?」と。
すると従兄弟は
「いや・・・あれじゃ足りないんだよ・・・・・・」
と、どこか歯切れの悪いというかバツの悪そうな返答。
そんな様子を見て「はぁ?なんだコイツ」と怒りを感じてきました。
というのも、要はこういうことで揉めたくないから出発前にガソリン代を渡しているわけです。
また、当時車を運転する習慣のない自分でも、「2,000円あれば足りるはず」という確信のようなものもあります。
片道50キロの上、当時のガソリン価格はリッター99円くらい。
そして従兄弟の車は古めでしたが普通のセダンタイプ。
スポーツカーではないので、低く見積もってもリッター10キロくらいは走れたと思います。
これを踏まえると、当時いくらガソリン代に対して知識の少ない自分でも、追加で要求された1,500円を払う気にはなれませんでした。

と、不満を感じつつも最終的には支払いました、1,500円。
まったく納得はいきませんでしたが、残念ながら自分1人では帰れない状況。
腹立たしさを感じつつも、場を収めるために払うことにしたのです。
そして翌日、楽しい思い出もなく帰宅。
あまりに腹が立っていたので、帰りの道中はガソリンスタンドを見かける度に値段をチェックしていました。
「やっぱりリッター100円前後だよな」とか(笑。

 

 

で、これがこの従兄弟との最後の付き合いになりました。
遊びに行く前から距離を置きたい人間でしたが、この件がダメ押しになりフェードアウト。
正直、この当時はお互いに今ほどお金を持っていなかったので、従兄弟は従兄弟なりに何らかの苦しい懐事情があったのかもしれません。
でも、それならそれで事情を話してくれれば、こちらとしても対応のしようがあったわけで。
それなのにガソリン代を必要以上に要求するというのは・・・当時バリバリのペーパードライバーだった自分なら騙せるとでも思ったのかもしれませんが・・・ずいぶんとナメられたもんだなと思うわけです。
というか、車を運転するようになった今考えてみても、やはり2,000円あればガソリン代としては充分だと思います。

と、だいぶ昔にこんなことがあった自分として、ガソリン代の件について強く思うことは二つ。
まず一つ目は「車を運転する習慣のない人にガソリン代は分からない」もの。
そして二つ目は「ガソリン代を請求するなら最初に」ということ。
一つ目に関しては、自分の昔を思い返しても当てはまることが多くあります。
それこそ10代後半から20代後半のころ、自転車であちこちに買い物に行っていたりしていたときにはガソリン代のことなんてまったく考えていませんでした。
誰かに乗せてもらっても、「乗せてもらえてラッキー」程度(よほど遠出した場合は別ですが)。
で、こういう人間の場合、悪気はありません。
「お金を払いたくない」とかケチな気持ちではなく、本当にガソリン代の概念がないだけ。
だから必要であれば、ドライバー側から促すことが大事。
むろん、ボッタクリ料金を請求するのは論外。
今はネットで過去のガソリン平均価格を調べることも簡単ですから(笑。
一時ごまかしたところで、後でばれたらお金以上の信用を失います。

で、ドライバー側がガソリン代を請求する際は「最初に」が重要です。
「後で払ってもらえるだろう」なんて考えは捨てたほうがいいです。
先に述べたように、普段から車を運転しない人はガソリン代のことなど気にしないもの。
そのため最初に「ガソリン代で○○○円必要になるけどいい?」と確認しておくことが大事。
そうすれば、相手も金額次第では同乗するのを「断る」という選択をすることができます。
だから自分の従兄弟も、最初に言ってくれれば良かったと今さらながら思うわけです。
自分が2,000円を渡した時点で「足りない」とこちらに伝えるとか。
ま、仮に出発前に3,500円も請求されていたら、「じゃあ行くのやめておくわ」になっていたと思いますが(笑。
とにかく最初に言っておけば後々揉めるリスクはグッと減ります。
ガソリン代のことでイザコザを起こしたくない人にとっては大切なことで、自分も今後これを心がけるつもりです。

それと最後に普段の生活で車に乗らない人に対してなんですが・・・。
車というものの年間の維持費はわりとバカになりません。
保険料や整備費などで、けっこうなお金が飛んで行きます。
ちょっとコスッたりぶつけても一瞬で数万円の出費になるとか。
だから「車を出してもらうことだけでも結構ありがたいこと」というのをご理解いただきたいです。

ま、自転車で行けるような距離の場合、同乗してもガソリン代なんて求める人は少数だと思います。
が、頻繁に車を出してもらっているようなら、ときには何らかのお返しをした方が良好な関係を築けます。
例えばたまにジュースの1本でもおごるとか。
「そんなもの」と思う方もいるかもしれませんが、金額ではなくそういう気持ちが大事で、感謝の気持ちを忘れなければ、ずっとどこかに一緒に出掛ける関係を保てると思います。
くれぐれも自分と従兄弟のように悲しい結末にならないようにご注意ください(笑。

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