実は直っていたのに板金工場に持ち込むという話をしていたディーラーのメカニック

前回のつづきです。

見積もりから数日後。
「代車の準備が出来ました」と連絡が来たので、自動車修理工場に車を引き渡しにいきました。

前回行った際にスタッフの方といろいろ話したので、修理内容や修理代はおおよそ分かっていましたが、それでも自分には不安な部分がありました。
それというのも、今まで頼ってきたディーラーのメカニックさんが
「足回りは大がかりな板金修理が必要」
と言っていたこと。
修理工場のスタッフさんにはこれまでの経緯を自分なりに精いっぱい伝えたましたが、間違った認識をされている可能性もなくはありません。
そしてその場合、後で「残念ながら部品交換だけではダメで、足回りの修理が必要に・・・」となり、更にとんでもない修理代が必要になる。
自分としてはこれがもっとも最悪のケースです。
そのため、車を引き渡すついでに再度しっかり確認しておくことにしました。
本当に部品交換だけで直るのか?ということを。

引き渡し当日。
予定していた時間ピッタリに到着。
すると前回話を聞いてくれたスタッフさんが自分の下に来てくれました。
事前に「いくつか聞いておきたいことがあります」と伝えていたので、さっそくスタッフの方から「確認したいことというのは・・・」と聞かれ、このようなことを質問しました。

「タイヤがまた片べりすることはありませんか?」
「ハンドルのセンターが再び狂ったりすることはないですか?」
「部品交換後、次の次の車検がある2~3年後まで乗ることは可能でしょうか?」

車を預けるにあたり、スタッフさんにいろいろと再確認しました。
とにかくこの問題をハッキリとさせたかったのです。
で、スタッフさんに聞いてみると、
「タイヤが片べりしたり、ハンドルのセンターが狂うことはありません、また2~3年乗るのも大丈夫です」
とのこと。
しかし、これを聞いても自分はまだ不安でした。
というのも、修理工場のスタッフが前回、車の足回りを見たのは5分程度。
それに比べて、ディーラーでは1時間30分という時間をかけて足回りを見た上での調整。
そしてその後、多額の修理代が発生する「板金修理」の話をしてきたのです。
そのため、どうしても修理工場のスタッフさんが「何か見落としている」気がしてならなかったのです。
心配しすぎてすいません。
でも、過去にここら辺の確認をせずに痛い目に遭ったことはたくさんあるのです。

そんな自分の不安な様子を見たスタッフさんは、より詳しく説明をし始めました。
「この前タイヤが片べりしたのは、事故後に足回りの調整をせず走っていたためです。ディーラーでサイドスリップを調整(トーイン調整)した今なら、今後ああいう状態になることは絶対にありません。
事故後にすぐに足回りを見て調整しておけば、あのようにタイヤが片べりしなかったでしょうから・・・、もったいなかったですね。
また、ハンドルのセンターについても同じです。
それと前回も話しましたが、「足回りの板金修理」というのはあまりありません。
ホイールベースが狂ってその調整を行うことはありますが・・・。
でも、このくらいなら部品交換で修正できる範囲です」
と、各パーツを指さしながら丁寧に教えてくれました。

 

 

と、ここまで聞けば、さすがの自分も不安がほとんどなくなったのですが、どうしても気になったことが一つ。
それは「じゃあなぜディーラーは足回りの板金修理の話を持ち出したのか?」でした。
だから思わずスタッフさんに、「なんで向こうのメカニックは板金修理ということを言ってきたのでしょうか?」に聞いてみると、
「それはさすがに分かりません」とのこと。
ま、そりゃそうですよね(笑。
どういう意図があったのかは本人にしか分からないでしょうし。
ただ、スタッフさんは総じて今回の修理は部品交換で問題なしという主張を繰り返します。
そして、「不安なら試しにホイールベースを測ってみましょうか?」という話に。
メジャーを持ってきてくれ、2人で左右のホイールベースを測ってみました。

その結果、ぶつけた左側はおよそ3ミリ短いことが判明。
3センチではなく3ミリ。
これだとプロでもパッと見ただけでは違いが分かりません。
また、これが分かった後にスタッフさんはこう教えてくれました。
「中古車なら左右でこれぐらいのズレがあるものって結構ありますよ」
つまり、このくらいなら修理せずとも普通に走ることが可能だということ。
これを知った瞬間はますます「メカニックから聞いたあの話はなんだったんだ・・・」と気分になり、訳が分からなくなり頭を抱えました。
数週間前に板金修理の話を聞かされたその日、お先真っ暗と言えるほど悩んだこともあって。

と、そんな自分の様子を見たり、「あまりお金をかけたくない」という自分の希望を知ったりもしているスタッフさんからこんな提案が。
「あと2~3年しか乗らないつもりなら、今回修理なしでこのまま乗りますか?」と。
これを聞いた自分はあ然。
「え?修理しなくても安全性に問題がない状態だったの?」と。
スタッフさんにその点について聞いてみると、この前部品交換を勧めたのは、これからも長く乗る場合や安全性を重視した上でのことだそうで・・・・・・。
もし本当に残り2~3年しか乗らないのであれば、このまましばらく乗って様子を見ても大丈夫とのこと。
足回りに関して言えば、「このままでも車検に通ります」と断言されました。
こうなると、やはりあれだけ悩んだのは何だったんだという気分に。

で、最終的にはどうしたかと言いますと・・・。
当初の予定どおり部品交換をお願いしました。
ただ、大丈夫そうな部品なら、それはそのままで様子をみるという感じで。
修理代は修理が終わった後でないと分かりませんが、高くても7万円程度で済む予定です。
まぁ、これでも自分のバイト代1か月分丸々なので、サイフにかなりのダメージではありますが・・・。
しかし、板金修理や新車に買い替えることを考えれば、かなり安く済みました。

と、そんなわけで今回思い知ったのは、事故の修理の見積もりを出してもらうなら、2社くらいには見せたほうがいいということでした。
もしも自分がディーラーの意見を鵜呑みにしていたら、今ごろはかなりの出費をするしかなかったわけですから。
付き合いというものもありますが、いざという時で、さらに他のところにも見積もりを頼めそうなときにはやってみるのも手だと思います。
というか、現時点で自分はディーラーに対してかなりの不信感が。
仮に安全性を考慮したとはいえ、部品交換で済むものを「大がかりな修理が必要」と言ってくるのであれば、いくらお金があっても足りませんからね。
自分が素人であるだけに、プロとして適切な判断を下せる人と付き合っていきたいものだと思いました。

次回につづく

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