臨時休業という手を封じた暴挙

前回の続きです。

やらかしたワカテ君に対する二つ目の疑問は、今回のように3時間超えの遅刻してしまった場合、「作業するメリットが皆無である」のに、なぜやったかということでした。
なぜなら一度手を着けてしまえば、大量の食材(10万円分)をダメにしてしまうから。

中途半端に下処理をしたり、鍋に入れて煮込んでしまえば、その食材はもう使えません。
これなら作業を一際せず冷蔵・冷凍保存のままにし、翌日にその食材を回した方が圧倒的にロスは防げます。
その上で「臨時休業」という緊急手段。
こうすれば社員やパートが無駄に頭を下げる事もありませんし、まずいものをお客様が食べることも防げます。
店に来てくれたお客様はガッカリするでしょうが、長い目でみればこっちのほうがよほど賢明かと。
今回の場合、無駄に作業をしてしまったがためにその時点で食材の損失が確定しているから、本当にどうしようもなくなっているのです。
極論を言えば、ワカテ君は「遅刻」よりも「無断欠勤」の方が良かったとすら言えます。

トラブルが発生した日、社員は後々の事も考えて「臨時休業」を提案したそうです。
しかし、そうなると(食材のマイナス)+(売り上げゼロ)=10万円以上の損失が確定。
経営者からすればもう迷惑極まりないパターンで・・・。
そのため社長は苦渋の決断で店を営業することを決め、四方八方手を尽くして何とか対応したそうです。
無責任すぎるバイト1人のために・・・、ほんとうにせつなくなってくる話ですわ・・・・・・。

次に三つ目の疑問は、「1時間30分での作業はどう考えても不可能」ということ。
この一件があった以降、自分も実際の作業中、ちょっとシュミレーションしてみました。
「1時間30分でもやれるもんなのか?」と。
しかし・・・、改めて1時間30分経過した料理を見てみると、完成品とはほど遠い出来であることを確認。
また、普段から正式な作業手順でやっている人間なら、もうこのタイムアタックに挑もうとする気も起きません。
というか、それが出来るんだったら、社長も俺らの勤務時間を5時間にせず2時間にしますよね(笑。

と、これらの疑問を踏まえると、どう考えてもワカテ君が取った行動は「最悪最低」としか言えません。
同僚や社長からの怒りを買う上、未完成のまずい料理によりお客様の信用を失う等・・・。
店の存続に関わる問題行為です。
社長に電話すればほぼ丸く収まったのに、なんであえて・・・。
しかも、遠方でトラブルに巻き込まれてしまったという明確な理由(ウソくさいですが)もあるのに、強引に3時間30分遅れの出勤・・・・・・。
わずかながらでも「何かメリットがあるか?」と考えてみた結果、一つの結論が出ました。
「これ確信犯だな」

次回につづく

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