(以前の記事を引っ越しました)
9月下旬ごろ。
社長の奥さんから「10月の出勤希望日を教えてください」とメールが送られてきたので、パパッと返信。
その際、ワカテ君が多めに入ってくれたおかげで俺が元々希望しているシフト通りになっていたこともあり、「こういう形だと助かります」という一文も入れて返信しました。
後日。
バイト中、食材の配送に来た奥さんと顔を合わせました。
奥さんは
「先日はメールの返信どうも、来月もお願いしますね」
と言ってきたので、俺は
「あ、はい、来月のようなシフトだと助かります」
と言うと・・・・・・奥さんの顔色が曇りました。
それを見た俺は「アレ?失礼なことでも言っちゃったかな」と焦ったのですが・・・。
この後。
奥さんの話を聞いてみると・・・。。
つい先日、なんとワカテくんが再びやらかしたそうです。
「3時間の大遅刻」を。
これを聞いた瞬間、マジで度肝を抜かれました。
前に1回やらかしただけでも会社に大迷惑をかけたのに、それを再びやらかす。
あり得ないと思いました。
この後。
奥さんから詳しく話を聞いていくと、さすがにこのときは社長に電話連絡があったそうです。
「3時間の遅刻になります」と。
最初は「また知らん顔して退勤した?」とも思っただけに、この点にはホッとしたのですが・・・。
ま、電話連絡があろうとも、結局取り返しのつかないレベルの遅刻をしていることは事実。
だからその日はどうしたのか聞いてみました。
すると、なんと社員Aを緊急で呼び出し、他店舗から材料などをかき集めて何とか営業出来る状態にしたそうです・・・。
で、このとき俺が真っ先に思ったのは、社員Aのこと。
俺が同じことをやらかしたりしたら、おそらく俺は店にいられなくなるでしょう。
10時間以上働く社員を、こっちのミスで2時間前後早出させたなんてなったら・・・。
激しく罵倒されるのは避けられないでしょうね。
たぶん、事が事だけにさすがのワカテくんもそれなりのことは言われたかと思います。
と、そんなことがあったそうで・・・。
それにより、これにはかなり温厚な社長も呆れるというか、気持ちが切れたようです。
「もう彼はいいわ(必要ない)」
と。
そして、俺が考えていた以上に怒っていたのが奥さん。
その理由はこうでした。
「こういう不完全な料理を出されたら、それを食べたお客様はもう2度と来なくなる!」
と。
要は「遅刻」というのはその日だけの問題ではなく、先々まで大きな影響が出てしまう大問題だということ。
お金を払って食べた料理が「なんとなくいつもと違う」ではなく、「おいしくない」と感じるレベルのものだったら・・・。
なんのサービスでも不手際があれば2度とお客さんが来ない可能性はありますが、特に飲食の場合、料理がまずかったらほとんどのお客様は再訪しないと、今のバイトをしてから確信しました。
実際、昔から“食べ物の恨みは恐ろしい”ものですよね。
というわけで、店にとっては死活問題になるワカテくんの遅刻。
社長も奥さんも大遅刻2回目とあっては、堪忍袋の緒が切れたようです。
「人はミスすることもあるけど、さすがに2回目となると・・・ねぇ」
また奥さんはこうも言っていました。
「とにかく遅刻しないでほしい、作業が早いとかはどうでもいいから」
と。
これを聞いて、いまの職場が俺の時間帯に求めているハードルの低さを再認識(笑。
とにかく普通に出勤して、普通に作業をしてくれればOKという職場。
このご時世、バイトに必要以上に負担をかける職場もありますから、それと比べれば本当に幸せなことだと思いましたし、それだけ心の広い社長や奥さんを怒らせているワカテ君の存在が、何とも恐ろしいと感じました。
次回につづく
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