ラーメン発見伝を読んで考えさせられる

(*以前の記事を引っ越しました)

先日、一気に「ラーメン発見伝全26巻」を購入しました。
このマンガの次作である「ラーメン才遊記」を、3週間ほど前に2冊買って読んでいたら、なぜか心に火が付いたように一気に読みたくなったのです。

ラーメン屋に置かれていることが多いこのマンガ。
ラーメン屋にいくことが多い自分は(笑、よく読んでいました。
単行本を買ったこともあります。
個人的にはオーナーがいない間、食券機に「故障中」の紙を貼りお金をそのまま自分の懐に入れてしまう店員の話や、チェーン店で勝手に材料を安くして儲けを増やそうとしている話などには強い衝撃を受けました。
「どの世界でもこういう輩はいるもんなんだなぁ」と。

そして調理のバイトをするようになった今ですが・・・読んでみるとまた感じるものが違います。
特に自分の心に突き刺さったのは、化学調味料や油を使うことについての是非。
1巻からこのテーマに関する話は出てくるのですが、グッときたのは7巻で主人公のライバルである芹沢のエピソード、番外編の「スープが冷めた日」を読んだとき。
あまりに悲しくて救いようのないストーリーに泣きそうになりました。
「鮎の煮干し」を使って繊細で上品な味の理想のラーメンを作ってもお客さんに評価されず、逆に化学調味料と脂を大量にぶちこんだラーメンを作ったらお客さんに絶賛されまくって繁盛店になるという・・・。
「どの世界でもいいものを見分けられる人間はホンの一握りだ」
「大半の人間は単純で分かりやすい刺激しか、理解できない」
という芹沢の主張は、現在調理のバイトをしている自分はよく分かります。
客でしかなかったころはこんなことを考えたこともありませんでしたが・・・。
今は痛いほど分かるというか、商売をやっていく上では化学調味料を使うことも時には必要なのかなと。
無化調で味を出せるならそれが一番ですが、現実問題としてはそれが難しいといいますか・・・。
材料費、人件費、光熱費、時間の問題など・・・、その他モロモロのことを踏まえると理想だけではやっていけないものがあると思っています。

と、まぁそんな現実を考えさせられるこのマンガですが、最終巻の26巻ではそのことに対する一つの答えを出しています。
そしてその答えに対峙したときの芹沢の姿が何とも心に染みてくるといいますか・・。
全巻通して読むと、より面白く感じるラーメン発見伝。
ラーメン好きの人にはお勧めのマンガです。

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