心が折れた日

(*以前の記事を引っ越しました)

自分がやっている調理の仕事は、前日の売上や平日か土日祝かによって作業量が変わってきます。
例えば雪が降った日などはお客様も減るから、せっかく仕込んだ食材が残ってしまうなんてことも。
極力そうならないように社長が予測したりして調整しますが、こればかりはどうにもならない部分があります。
最近で言うと、宮城で暴風雪が発生した日なんかはあまり売上がよろしくなかったようで。
「天気一つでこれだけ影響が出るんだな」と思い、こちらではどうしようもないということもあり商売の怖さを知りました。

ま、とはいえ、基本的にある程度必要な作業が毎日発生するから、自分のような者でも雇われているわけです。
作業は全部で10個ほど。
各作業にかかる時間は30分~1時間30分とかなり幅があり、今のところは上司や社長が一緒に働いて状況に応じ2~3個の作業をフォローしてくれているので、自分の作業はMAXで7個。
そのうち毎日必ずやる作業が3個で、後は当日出勤してからじゃないと分かりません。
つまりは作業1~4の日もあれば、1~7の日もあるということ。

で、当然のことですが、30分や1時間30分の作業が有るのと無いのとでは作業の進み具合はガラリと変わります。
これまでは常に最悪の作業1~7コースを想定して早出をしていましたが、実際にそうなることはありませんでした。
ごくごくたまに作業1~6が発生する程度。
むろん、このときは普段の何倍もきついので死にそうになりましたが、ある程度経験を積んだことや周りのフォローにより何とかやり遂げました。

でも、先日。
ついに作業1~7を行う日が。
これまでそうであることを想定して早出をしていましたが、作業する内容が増えればいろいろと判断に迷うことも出てきます。
そのため、各作業で時間をロスして、1人では時間内に作業が終わらない状況に。
すると、それが分かった瞬間、手が動かなくなる自分。
目の前に巨大な壁が立てられて一歩も進むことが出来なくなったように、「もうどうしようもない」という感情に支配され、しばらく立ち尽くしてしまったのです。

なんというか、例えれば作家さんや漫画家さんが締め切り3時間後なのに、書いていないページが20枚以上あるという感じでしょうか(笑。
要は「もう何をやったところで絶対に間に合わない」状況。
学生時代には何回か味わったことのある感情ですが、この歳になって久々に味わいました。
「あ、もうダメだ」と諦めて呆然とするしかない感覚。
本来なら間に合わないにしろ、とにかく必死に手を動かさなければいけないのに・・・。
ここで心がパキッと折れて作業をやめてしまう自分の姿に、とことん心が弱いということを思い知りました。
山なんかで絶体絶命のピンチになったら、諦めて自ら奇声を発しながらガケに身を投げるタイプですね、自分は(苦笑。

と、そんなことはありましたが、しばらく立ち尽くしたのは3分ほど。
後は諦めて粛々と作業を進めました。
もうどうにもならないことはどうにもならないので(笑。

ま、この日最終的には社長がいつもより多めのフォローをしてくれたおかげで仕事は無事に終了。
バイトの自分に責任を負わせないこの姿勢には感謝することしきりですが、問題なのはいずれ全ての作業を1人で行えるようにならなくてはいけないこと。
今の段階でも仕事を始めた当初よりは何倍も早くなりましたが、ここから多少スピードアップしたことを考えても、今のところ1人で作業を終わらせられるようなビジョンは見えてきません。
だから今後はどこまでスピードアップ出来るかが課題で、それ次第ではクビを切られる可能性もありますが・・・。
まぁ、やるしかないので頑張ってみようと思います。
ダメならダメでそのときは「後は野となれ山となれ」です(笑。

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