反りの合わない上司と出会えたことも財産

1年以上、正社員として働いていながらも、店長から仕事を一切教えてもらえないクルマ君。
先月下旬・・・・・・退職しました。

自分も店長とクルマ君の仲が険悪なことを、つい1~2ヶ月前に知り、けっこうなショックを受けました。
それまでは従業員同士、普通に連携をとって仕事をしているとばかり思い込んでいただけに。
が、実際は営業時間中も、お互いに一言もしゃべらないような状況だったそうで・・・。
そして4月下旬ごろ、営業時間中に掃除のことを巡って店長とクルマ君の間で言い争いが発生したとのこと。
その後にクルマ君が「もう辞めよっかな・・・」ということを言いだし周囲にも漏らしたそうですが、そういう状況になっても店長は話し合いの場を設けることも、引き留めをするなども一切しなかったそうです(汗。
で、その結果、そのまま退職しました。
もう修復不可能状態だったようです。

クルマ君の最後の出勤日。
いつもは時間の都合上、自分と顔を合わせることも少なかったクルマ君ですが、このときは自分が退勤後に10分程度待って少し話をしました。
一通り形式的な挨拶を交わした後、今後のことについて聞いてみると、次の仕事は決まっているとのこと。
自分が、「そうか、それだったらまずは良いね」というと、クルマ君は「えっ、そんな」と自分が別れを惜しまないことをちょっと残念がっているようなことを言ってきました。
でもこの後、自分が、「いや、仕事を教えてもらえない職場にいるよりはさ・・・」と言うと、クルマ君は
「ああ、やっぱりそこですよねぇ・・・」と自分が言いたいことを察してくれました。

このとき、はじめてクルマ君の年齢を聞きましたが、現在29歳とのこと。
それを聞くと・・・余計に辞めて正解だと思いました。
これから30代を迎えるなら、仕事をきちんと教えてもらえる職場に行き、それなりの技術を身につけることも決して難しくないと思うので。
30代にブラック会社で精神を蝕まれ、その後にニート生活を送ってしまい、そういう技術を身につけないまま40代になってしまった自分だけに、クルマ君のこの決断は間違っていないと思いました。

そして・・・。
最後に「お世話になりました」とお互いに挨拶をして別れたのですが・・・。
それから2日後、バイト終了時間の引き継ぎ間際、パートさんたちの話を横で聞いていると、また驚くような話を聞きました。
それは・・・・・・なんとクルマ君の最後の出勤日のときさえも、店長はクルマ君に対して何も言わなかったそうです・・・。
仕事終了後も、別れの挨拶も交わさず退勤したらしく・・・。
これにはパートのおばさまたちもドン引きというか、心底呆れかえっていました。
「一応は上司なんだからさぁ・・・送別会やれとは言わないけど、最後ぐらいは『今までお疲れさま」とか一言ねぎらうべき」と。
この話を聞いたとき、やはりクルマ君は辞めて正解だと思いました。
この店長の下では、いろんな意味で今後の成長は見込めないと思うので・・・。

というわけで、人手不足の中で去っていってしまった貴重な男性社員。
営業時間中に一緒に働くことなどはなかったわけですが、何とも一抹の寂しさのようなものがあります。
そして・・・本人の資質や能力も問題もあるとはいえ、こういう上司に出会ってしまうことで人生が潰されてしまうこともあるのだと実感しました。
でも、こういう反りの合わない上司に若いうちに出会えたことも、ある意味貴重な財産であると、ブラック会社勤務経験のある自分は思います(苦笑。
自分は今のところ、その経験を大きく有効利用は出来ていませんが、クルマ君はこの店長を通して学んだことを活かし、新たな職場で頑張ってくれることを願います。

 

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