“家族”を理由にされたら引き止められない

(*以前の記事を引っ越しました)

7月に入ったころのこと。
職場に着きタイムカードを押そうとすると、タイムカードラックに見慣れない男性の名前があることに気付きました。
「お、新しい人が入ったのかな」と思ってタイムカードを手に取ってみてみると、自分と同じ時間帯に働いている人だと判明。


そして、新しく貼りだされているシフト表を確認してみると、どうやら社長と一緒に働いていると分かりました。
自分が休みの日に社長とその新人(仮名Fさん)が出勤していて、更にFさんは自分と違って営業時間中も働いているようです。
タイムカードやシフト表を見るまで新しい人が入ったことは聞かされていませんでしたが、まぁ自分が仕事を教えるわけでもないですし、うちの社長は店長とかにでさえ事後報告が基本の人(笑。
だから「そのうち何かあったら会うこともあるかもしれない」と思う程度にして、その後は誰かにFさんのことを聞くことはなかったのですが・・・。

それから3週間ほど経った7月の下旬。
社長の奥様と久々に会い少し話していると、新しく入ったFさんのことが頭をよぎりました。
だから「そういえば自分と同じ時間帯に働く人が入ったみたいですね」と聞いてみると・・・・・・。
奥様は「うん、入ったけど・・・」と答えたのですが、その後に続いたのは「でも、辞めちゃうかも」と一言。
それを聞いた自分は素でビックリ。

というのも、自分は働いてきたこの数ヵ月、今のバイトを辞めたいと思ったことは一度もないから。
また「コンビニなどで働くことを考えればマジで天国だ」と常々思っているのです。
重い物を運んだりして肉体的にキツイ部分はあるにしろ、接客なしというのは気苦労することがほとんどないので本当に楽。
だからわずか1か月にも満たないのに「辞める」という話が出ていることにかなり驚きました。
一緒に働いている社長が嫌がらせするような人でないことも知っているので。

と、驚きつつも引き続き奥様に話を聞いてみると、バイトを辞める理由は仕事上のことではなく、家族のことが理由だそうで・・・。
なんでもFさんは4人家族(嫁と子供2人)。
前は福島県に家族4人で住んでいたそうなのですが、子どもの進学などに関することの理由でFさんとお子さん1人が仙台に来ているとのこと。
そしてしばらくは仙台で暮らすつもりだったそうですが、この前嫁さんから「福島に帰ってきてほしい」と言われたそうで。
そのため、仕事を辞めるという話になっているようです(この時点では確定ではない)。
それを聞いた自分は「まぁ、そういう家族絡みの理由じゃ仕方ないよなぁ」と思ったのですが・・・・・・。

後日。
8月のシフト表を見てみると、Fさんの名前が消えていました。
それによりFさんが1か月で辞めてしまったことを知ったのですが・・・。
後で自分が感じたのは、「あの家族絡みの理由はウソじゃないか」ということでした。
だって子どものための明確な理由で仙台にわざわざ来ているのに、嫁さんから「福島に帰ってきてほしい」と言われたというのは、何だかつじつまが合わない気が
普通、そういうことにならないように来る前に夫婦で十分に話しあうものだと思うのです。
だから自分は「Fさんは単に仕事が合わなくて辞めた」と推測しました。
作業も思っていたよりきつかったのかもしれませんが、個人的には営業時間中の接客が想像していた以上に辛かったのではないかと。
お客さん相手は常に真剣勝負が求められますし。
ただ、辛いと感じても働き始めてわずか3週間ほど。
面接のときは「頑張ります!」なんて言っていた人間が、この短い期間で「仕事が辛いので辞めます」というのはさすがに言いづらいものがあります。
そのため、家族絡みの理由にしたのだと思います。
これを言われたら、社長や奥様は相手の家族のことだから引き止めようがないですし、その理由が本当かどうかも確認出来ません。
つまり、辞めるのを認めるしかないということ。
ゴタゴタせずにスパッと辞めるには最適な理由だと思いました。

と、そんなわけで自分は天国だと思っていた仕事でも、やはり人によっては会わないのだと分かりました。
また、仕事を辞める際に家族絡みの理由というのは強力だと、この歳にして知りました。
ま、自分に嫁や子供はいないからFさんと同じ手は使えませんが(笑。
ただ、例えば「父や母がちょっと入院して、その面倒を・・・」とか言われたら、そりゃ経営者としては簡単には引き止められませんよね。
もちろん嘘をついて辞めることはよくないですが、手早く揉めずに辞めるには「嘘も方便」と感じた次第です。
むろん、今のバイト先ではそういう辞め方をする気はありませんが。

にほんブログ村 その他日記ブログへ にほんブログ村 その他日記ブログ 無職日記へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました