”自ら去る”というのも選択も正しいように思った

(*以前の記事を引っ越しました)

「春は別れの季節」と申しますが・・・。
先月下旬、あるパートさんから3月いっぱいで退職することを聞かされました。

その方の名前は花子さん(仮名)で、年齢は40歳ぐらい。
普段は自分とは別な部署で働いていることが多い方なのですが、たまに配達をやっていたりした際には顔を合わせることもあり他愛のない雑談などをしていました。
花子さんはアッケラカンとしていて明るい人という印象。
自分が今のバイト先に入ったとき、こちらから挨拶にいったら丁寧な挨拶を返してくれました。
このころは男の社員などに挨拶すると、「なんでコイツおっさんなのにバイトなんてやってんだよ」的な反応を感じることも多かっただけに、花子さんの優しさにはマジで救われた想いがあります。
精神的に弱り切っていた時だけに、こういうちょっとした優しさが身に染みたのです。

と、そんな花子さんが退職すると突然聞かされたときは驚きました。
ベテランであり、ホールや配達、そして時には厨房作業の一部を担当することもあるほどの人です。
年中人手不足で苦しんでいる会社にとって、とても手放せない人材。
だからすぐに、「なんで辞めるんですか?」と聞いてみると・・・。
なんでも先日病院へ行き見てもらったところ、「ものすごいストレスがかかっています」との診断が。
そして花子さんいわく、その原因が思い当たる節は会社のこと。
ここ最近、指導方針というか、仕事のやり方に疑問をいだくようになっていたのとのことでした。

と、そんなこんなで、3月一杯で退職という考えに至り退職することにした花子さん。
しかし、花子さんが辞めたら相当大変なことになるのは、営業時間に関わっていない自分でも分かります。
もうその影響がアチコチに出て、とんでもないことになることは明白。
だからすぐに引き留めました。
「社長とか奥さんは話を聞いてくれますから、まずは不満を言ってみたらどうですか?」
と。
でも長年やってきて会社の体質が分かっている花子さんは、それは無理だと判断したようです。
なんというか、花子さんの要望を聞いてそれを受け入れると、今度は別な部分に問題が発生してそれで他の人が辞めてしまうことになりかねないような感じだからと。

で、次に自分は、「2~3ヶ月休職したらどうですか?」という提案をしました。
むろんこれでも相当な痛手です。
でも、花子さんが完全に退職して別な会社に行くよりはマシだし、これぐらい休めば少し考えも変わると思って。

しかし・・・花子さんの意志は固く、「しばらくゆったりしたいとのこと」。
そして俺に話した時には、すでに奥さんなどの引き留めも断り退職することを決定していたんだそうで・・・。
良い人なだけに残念でしたが、こうなっては引き留める術はありません。
まぁ花子さん本人に悲壮感などはなかったですし、これもまた仕方のないことなのでしょうね。

と、いうわけで・・・。
結局のところ、人間、改善が見込めないとなれば自ら去るのがもっとも手っ取り早い解決方法なのだと感じました。
他人に求めるより自分で行動する。
むろん、それにはリスクも伴いますが、精神的にはだいぶ楽になります。
仕事の出来る感じの良い人が去っていくのは寂しいですが、己を殺して我慢する辛さは俺も分かるので、この退社は仕方のないことだと思いました。
花子さんが次は働きやすい会社で働けることを願うばかりです。

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