人の命に関わるミスはやってはいけない

北海道・知床観光船不明 強風・高波でなぜ 漁協も救助船出せず

最初にこのニュースを聞いたとき、俺は「救助が行くまで船で持ちこたえられる」みたいな認識でした。
なんか観光船って優雅なもので、厳しいイメージはまったくないといいますか。
また、当然こういうときの備えとか対策もしていて、何とかなると思っていました。

しかし、ネットに寄せられるコメントを見てみると、“水温が3~4度とかなり低く、救命胴衣を着ていても水に浸かったら相当厳しい”とのこと。
俺が考えているような甘いものではないと知り、愕然としました。

今回の件で最初から報道されていたのが、「なぜ悪天候なのに船を出したのか?」という点。
これも普段の予報で“波の高さ”とかを見てもどういう影響があるのか知りませんでしたが、3メートルだとかなり海が荒れていて危険な状態とのこと。
当時は地元漁業者が早めに漁をやめて帰ってくるぐらいだったそうですから、そんな中で船を出したとなれば・・・。
そりゃあ非難されるのは仕方ないかと。

で、とにかく不思議なのが、“これだけ危険な状況でなぜ船を出したのか?”ということ。
例えば先に述べたように、俺ぐらい海に関して無知なら分からなくもないじゃないですか。
海の怖さを知らないまま出て行って・・・とかは。

しかし観光船の船長やスタッフなら、「さすがにこれは無理だ」と冷静な判断を下さねばなりません。
だってお客様の命を預かっているわけですから。
人間誰しもミスをするもので、判断を誤ることもあります。
が、こういう人の命に関わるミスだけはやってはいけません。
やらかしてしまったが最後、取り返しがつかないから。

むろん、コロナ禍などで経営が厳しく、これから稼ぎ時ということで多少強引な判断をした経営事情などはあったのかもしれません。
後は遠方からせっかく来てくれたお客さんをガッカリさせたくなくてとか。
そうそう来られる場所でもないから、「何とか今回は」という気持ちもあったのかもしれません。

しかし、やはり人の命に関わることだから、そういうのもひっくるめて「100%安全」と断言出来なければ中止にするしかなかったように思います。
状況が状況なだけに説明をすればお客様も納得してくれるでしょうし。
楽しみにしていたお客様にとっては辛いでしょうが、やはりこういうのって天候次第じゃないですか。
こればかりは当日になってみないと分からないから、中止にすることも致し方ないですよね。

と、これらのことが頭に浮かんだ次第です。
せっかく天気予報というのがあるのに、それが活かされていないことが残念です。
そして改めて、人の命が関わることでの判断ミスはやってはいけないと思いました。
せっかくのGWを前に、このような事故が起こって非常に残念です。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、早く全員救助されることを願います。

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