事前に一言くれる分だけ優しかったと気づく

スポンサーリンク
スポンサーリンク

きょうは20代後半のころ、夜勤のバイトをしていたコンビニの話です。

このコンビニでは5年ほど働いていました。
俺にしては長く続いた方で、人間関係もうまくいっていました。

と、そんなコンビニだったのですが・・・。
9時間勤務の作業内容はけっこうギチギチでした。
サービスで30分早出して品出しをしておかないといけないような感じ。
休憩もバックルームで雑誌を読みながら1~2時間過ごせるなんて甘いものではなく、モニターを見ながら30分ぐらい休めればマシというか。
まぁ、なかなかにきついバイトだったわけです。

でもまぁ、人間関係が悪くないということもあり、当時は何とか続けていたのですよ。
その当時は「コンビニの仕事が俺に合っている」と思い込んでいたのもあって。

しかしあるとき。
4~5歳ぐらい上の店長(女性)からこんな話が出てきました。
「夜勤の時間帯にもホットスナックを作るかもしれない」
と。
これにはさすがの俺もすぐに反抗というか抵抗しました。
「いやいやいや・・・」と。
それというのも、ホットスナックを作るようになったら負担が尋常じゃなく増えます。
「そんなに?」と思う方もいるかもしれませんが、けっこうな負担なんですよ。
今はお客さんがセルフで取る形を取っている店もありますが、当時はそんなものは皆無。
全て店員が取っていたので、ホットスナックを販売するとなれば負担が増すことは分かりきっていました。

そんなこともあり、俺は
「夜勤でやっても売れないと思いますよ」
と店長に言いました。
昼間に比べて客数がかなり少ないのは事実。
だから今まで作ってなかったわけです。
夜勤にかかる負担や廃棄のリスクなどを考えると、そこまでワリに合うようなものじゃないと思ったのです。

すると店長は
「いや、夜中に食べたい人もいるかもしれないじゃない」
と反論。

で、これを聞いた瞬間、俺は思わずこう言いそうになったのですよ。
「夜中にホットスナックを作るようになったら辞めますよ」
と。
知らない方からすれば「そんな大げさな」とか思うかもしれませんが、これはマジです。
一瞬でそういう選択肢が出てくるほどの事態なのです。

あのですね、これがめちゃくちゃ暇な店の話なら俺もやりますよ。
「売れないだろう」と思っても指示には従ったと思います。
しかし当時。
作業がぎっしりのきつい中でやっています。
夜中にフライヤーを洗ったりするだけでも大変なのに、そこに更にホットスナックを作るとか・・・。

それまでの経験から、やるようになったら絶対に身体的にも精神的にも持たないと分かりきっていたのです。
この状態での業務追加はさすがにあり得ないだろうと。

ただ、このときは「辞めます」と言いそうになった直前で言葉をのみ込みました。
そして店長との間に不穏な空気が流れましたが、俺も実情を踏まえて言っているので引く気もありませんでした。
店長もその雰囲気を察してか、この場でこれ以上の話はしませんでした。

で、その後。
どうなったかというと、俺が働いている間に夜勤がホットスナックを作ることはありませんでした。
売れる確率の低さもそうですが、フライヤーの洗浄をいつやるかなども含めればどう考えたって効率的じゃないので。
店長も強引にその計画を進めるようなことはしませんでしたし、もししていたら俺は間違いなく辞めていたと思います。

と、そんな当時の店長に対する唯一の苦い思い出。
本当にこれを聞かされたときは「なんちゅうことを言い出すんだ」と、ちょっと憤ったのです。
しかし、つい最近になって初めて気づきました。
「事前にお伺いを立ててるだけでも相当優しかったんだな」
と。

それというのも・・・。
正社員時代、クソ社長から予告もなく仕事を増やされまくったから(苦笑。
とにかく「アレやるから、コレやるから」と無数のイベントやキャンペーンを強制的にスタート。
現場の状態を把握することなく、そういうのをどんどん始めていました。

そしてその結果どうなるのかと言えば・・・。
クソ社長が考案した企画に穴だらけのキャンペーンということや、ただでさえ業務過多の中でやるからトラブルやミスが続出。
んで、それをみてクソ社長様はキレるってんですから・・・。
まぁ本当にどうしようもなかったですね。

というわけで、そういうことを思い返すと、コンビニ時代の店長のあの発言を恨むのはお門違いだったなと。
本当にクソな上司はこちらの状況も顧みずに仕事を増やすもの。
そんなことを思い出した次第です(笑。

にほんブログ村 その他日記ブログへ にほんブログ村 その他日記ブログ 無職日記へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました