初めて救急車を呼ぶ

一週間ほど前。

母が親戚関連の用事で出かける予定があり、俺が弟の昼食などを用意する手はずになっていました。
が、朝起きて母に聞いてみると、なんでも弟が「お腹が痛い」だの言っているとのこと。
そして熱を測ってみると37度。
弟がこういう風に熱を出すのは珍しいということもあり、親戚の用事は断ることに。
どこにも出かけずに、この日はそのまま様子を見るということになりました。

この後。
弟は朝食も昼食も問題なく完食。
普段よりは食欲が減っているようでしたが、まぁ日常行動に大きな問題はない感じ。
だから引き続き様子をみていました。

すると夕方。
母から「ちょっと来て~」と呼び出されたので茶の間に行ってみると・・・。
弟の熱を測ってみたところ39.3度もあるとのこと。
で、近くの大きな病院に行こうとしたが、すでに診療時間外だったので、「救急車を呼ぶしかないよね」
という話が。

救急車・・・。
これまで我が家では呼んだことがなく、よほどのことがなければ呼んではいけないイメージがあります。
そのため、このときも母と数分間考え込む中、「このまま自宅で様子を見る」という選択肢も浮かびました。

しかし、すでに熱が39.3度まで上がっているということや、コロナの可能性も考えると、自宅待機では危ないという結論に。
かなり迷いましたが、朝から熱が急激に上がっていることもあって救急車を呼ぶことにしました。
これから数時間、このまま様子をみて体調が悪化するのが怖かったのです。

母が119番へ電話。
担当者とのやり取りをした後、すぐに5分ほどで救急車が来てくれました。
そのスピードには感動しました。
「こんなに早く来てくれるんだ」と。

このとき。
急に救急車を呼ぶことになったこともあり、俺も母もバタバタでした。
が、こういうときでも救急隊員の方は冷静。
テンパるこちらを相手に落ち着いて話を進め、弟と母が救急車に乗り込みました。
俺はその様子を玄関で見て、発進するのを待っていたのですが・・・。

5分経っても救急車はそのまま。
俺の中では速効で走り去るイメージがあったので、これには「あれ?」と思ったのですが・・・。
少し考えると、「どの病院に行くか」で連絡を取っているのだと気づきました。
それと弟はこのとき、自分の足で歩いて救急車に乗ることも出来、意識もしっかりしていました。
だからこういうケースは、こうやってしばらく自宅の前にいるんだなと。

とはいえ、それが分かっても救急車が家の前にいるのは、ご近所さんが「なになに?」とか集まってきそうで怖かったですね。
普段近所付き合いがほぼない俺にとっては恐怖というか。

と、そんなことを思いながら待つこと10分。
行く病院が決まり、母が救急車から降りてきました。
「ん?」と思い「どうしたの?」と聞いてみると、救急隊員の方から「お母さんは自分の車で行った方がいいですね」との話があったとのこと。
この時点ではどうなるか分かりませんが、帰りのことも想定してのことだったのでしょう。
確かにそれが可能なら車で行った方が無難です。
母も自分の車に乗り込み、救急車と共に病院に向かいました。

1時間後。
何かあった時は俺も病院に行くことになると思っていたため連絡を待っていると、母から電話が。
まずは「コロナは陰性だった」とのことで、ひとまずホッとしました。
いや、本当にこのとき、県内の感染者が爆発的に増えていた日だったので・・・。
「弟もコロナにかかったんじゃねえか」と心配だったのですよ。

そしてこの後も検査を受けたのですが、特に異常はなし。
診断結果は“風邪”とのことで、母も弟も車で無事に帰ってきました。

というわけで、結果だけ見れば「大騒ぎしすぎ」と思う方もいるかもしれません。
たかが熱が出ただけじゃねーかと。
しかし、世の中でコロナが蔓延していることや、弟は自分の症状について自己判断できないこともあり、もの凄く判断が難しかったです。
これが自分で病院に行けるような人なら、もっと早い時間に行動にも移せたのでしょうが・・・。
そうじゃない場合は、本当に判断がむずかしいなと。
コロナ禍の恐ろしさを知りました。

ただまぁ、素人判断で何かあったら、これまた悔やむことも確実です。
だからその場その場でベストな選択をしていくしかないのでしょう。
救急隊員の方にはご迷惑をおかけしましたが、本当に助かりました。
ありがとうございました。

にほんブログ村 その他日記ブログへ にほんブログ村 その他日記ブログ 無職日記へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました