2年経って気づかされた言葉の意味

2年以上前に俺がやっていた飲食店の仕込みバイト。
いい人たちにも巡り会う事が出来、バイトする前よりは心の状態も間違いなく回復しました。

しかし、そういう職場でも合わない人間っていうのはいるもので。
それは社員Aという人物。
そいつがある日、店長になってしまったことで、それから数ヶ月後、俺は店を去ることを選びました。
自分なりに試行錯誤したもののどうにもならず、「コイツの下では働きたくない」という結論に達したのです。

と、そんな社員Aですが、一つ忘れられない話があります。
ある日のこと。
俺が早朝に出勤して作業していたら、途中で電気ジャーの電源が入ったままになっていることに気づきました。
開けてみると大きめのどんぶり一杯分のご飯が入ったままになっており、閉店後も保温されつづけていました。
時間にすると7時間ほど。

で、前に別な店長が居たときにも同じことがありまして、そのとき俺はそのご飯を処分したのですよ。
「もうこんだけ保温しっぱなしのご飯は、さすがにお客様に出せない」と判断して。
そして引き継ぎ時に店長に報告。
店長は「あ、分かりました、手間とらせてすいません」と言ってくれて、このときは何の問題もなく終わりました。

それから数ヶ月後。
店長が去り社員Aが店のトップになったのですが、ある日再びご飯の保温スイッチが入ったままであることに気づきました。
中身を確認すると以前と同じような状態で、量はどんぶり一杯分ほど。
だから俺はまた処分したんですね。
で、引き継ぎ時に社員Aに報告したのですが・・・。
社員Aの返答はこうでした。
「あ~取っておいてほしかったですね~」
前の店長のときは認められたことが否定されて、俺は心の中で「へ?」と唖然。

あのですね、これって俺のミスではないわけですよ。
閉店作業をやった社員たちのミス。
もちろん、ここら辺はお互い様なのでガタガタ言うつもりはないのですが・・・。
こっちがそれをフォローしたのに、それに対するねぎらいが一切ない感じが凄くイヤで。

それと、俺はこういうご飯はさすがにお客様には出せないと考えました。
間違って長時間保温してしまったご飯です。
お金を払って食べてもらうようなもんじゃないだろうと。
だから処分したのですが・・・。
それに対して「取って置いてほしかった」ということを言ってきた社員A。
これを聞いたとき、また改めて嫌いになりました(笑。
そんなご飯をお客様に出すというその姿勢に。
自分がやられたらイヤなはずなのに、そういうことをするんだなぁと。

と、そんなことがあり、バイトを辞めてから2年以上経ってもふとした時にこのことを思い出して、
「本当にアイツはイヤな奴だったな~」なんてことを思っていたのですが・・・。

先日ふと気づいたのですよ。
「あ、もしかしたら社員Aがまかないで食うつもりだったのかもしれない」
と。
お客様には出せないけど、自分で食べるなら問題は一切ありません。
店の経費を少しでも浮かすために、そういうことをやろうとしていたのかなと。
これに気づいたとき、「憎しみは判断力を奪う」とつくづく思いました(笑。
いや、こんな簡単なことにも気づかないほど、目が曇っていたというか、怒りでよく見えなくなっていたのだなと。
恐ろしいことです。

というわけで、ちょっと社員Aに対して敵意むき出し過ぎていたかなと、今になって少し反省。
もうちょっと柔軟に受け止めていれば、もしかしたら違う道もあったかなぁ・・・なんて一瞬考えましたが、他にもイヤなことはたくさんあったので、まぁ辞めて正解だったのでしょうね(笑。

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