人間 寂しいと癒やしを求めずにはいられない

だいぶ前の話なんですが…。

法事があり母が行って帰ったきたときのこと。
親戚の様子など話を聞いていると、途中で急に雰囲気が重くなりました。
「ん?なんだ」と思って聞いていると、例の従兄弟の話に。

話を聞いてみると、その従兄弟が「犬を飼いたい」と家族に提案してきたとのこと。
従兄弟は40歳前後で、ちょっと性格的に気難しい面があるため定職についても長続きせず、現在はバイトをしている模様。
経済的にはあまり良くないと思います。
普通に働いている同年代と比べると。
しかしまぁ、犬を飼うって話なら、そこまで変なことでもありません。

なので俺は「保護犬でも飼うつもりなのかな」と思ったのですよ。
すると母いわく、「18万円の子犬を買おうとしている」とのこと。
「はぁ?」と声を上げて驚いてしまいました。

先に述べたようにバイト生活をしている従兄弟。
で、現在住んでいる環境が高齢の母親とその姉である叔母との3人での同居。
うちもそうなのですが、一人が病気とかになったら、その瞬間からかなり大変になる状態なのですよ。
だから犬を飼うこと自体、けっこうなリスクがあるといいますか…。
普通の家庭と比べてはなかなか厳しいのです。

そんな中での「犬を飼いたい」という話。
しかも18万円の子犬。
さすがにこれはどう考えても…。
母が引いていたのがよく分かりました。

で、案の定ですが家族は止めたようです。
何かあったら犬の面倒を見ることが出来なくなる可能性がある状態。
18万円という金額もアレですが、やはり一度飼ったら15年ぐらいは生きるわけで。
エサ代や病院代、諸々の費用を考えると、まぁ今の従兄弟が買うべきものではないと。
せめてお金を使うにしても、電子機器とかにしてくれと言って説得したようです。
むろん、そんだけのお金を使うのは推奨はしないけど、それなら何かあっても部屋の肥やしになるだけで、命に関わるようなことはないからと。
最終的に従兄弟はそれを受け入れ、この問題は解決したようです。

とまぁ、なかなかに突拍子のないことを言った従兄弟。
彼の置かれている状況を考えれば、普通の人たちなら鼻で笑うのかもしれません。
が、俺は従兄弟が犬を飼いたくなった気持ちが分かるのですよ。
というのも、俺は父が亡くなった後、動物系カフェに通うようになったので…。
やはり肉親の死というのは、精神的にはかなり来るもの。
何かしらの癒やしを求めるのは、人として自然なことのように今なら思います。

とはいえ、やはり置かれている状況や懐具合などを考えると、従兄弟もなかなか…。
まぁ思いとどまってくれたので良かったです。
今後、更に変なことを言わないことを願うばかりです。

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