大きすぎた過ちを悔いる

昨年の後半あたりからよく頭に浮かぶようになったのは、
「すでに周り良い人たちがたくさんいたのに、それに気づかず離れてしまったのは、あまりにももったいないことをしたなぁ」
ということ。

どういうことか説明させていただきます。
俺は26歳ぐらいからあるスポーツに打ち込んでいたのですが、最初は一人孤独にやっていました。
まぁ元からコミュニケーション能力は高いほうじゃないですから。
しかしある時期から「師匠」と呼べるような人と遭遇。
そして師匠の周りにいる人たちとも交流するようになりました。
当時はそのスポーツのイベントや飲み会があれば参加していたほど。
今の俺からは考えられないですね(苦笑。

そして、そのスポーツなんですが・・・。
元から運動能力が高くないこともあり、やり始めて半年ほどは素人と同レベルでした。
まったく技術が向上せず、道具だけ立派なものを持っているみたいな。
しかし、師匠に教わるようになると、2~3ヶ月でグングンと上達。
正しい知識でやれば俺のような人間でも上達することを知り、かなり嬉しいものでした。
俺にとってゲームの上達以外では初めての成功体験。
だからそのスポーツにどんどんハマりましたし、師匠を含め周りの人たちとも更に交流を深めるようになりました。

で、それから2年ほど経ったある日。
大人数が集まる飲み会で、俺は己の無力さを痛感することになります。
というのも周りの人間はそれぞれに仕事や肩書きを持っているのに、俺は単なるフリーターだったから。
要は「なにやってんだ、俺」ってことに遅まきながらようやく気づいたわけです。

そして「俺はそのスポーツに関係した仕事をしたい」と思うようになりました。
プロと呼べるような立場になってメシを食えるようになりたいと。
となれば、師匠の近く、もしくは県内の同じような施設で働くとかの選択をすると思うのですが・・・。
俺は当時、そのスポーツ界隈でちょっとブイブイ言わせていた人物をネットで目撃。
その人物は業界に新風を巻き起こすようなことを書いており、それを読んだ俺はすっかり心酔していましました。
そしてメールを送り、俺はその人物の元で働くことになります。
その人物がこのブログでも取り上げているクソ社長です。

と、こういう事情であれば、本来ならクソ社長には感謝しなければならないはず。
当時、高卒のまともな社会人経験のない単なるフリーター。
それを雇ってくれるのは、とてもありがたいこと。
事実、働き始めた当初は感謝していました。
が、それから月日が経っていくと・・・。
俺はクソ社長が語る理想論や夢をネットで見ただけで信じてしまったということに気づきました。
言うだけなら誰でも出来ます。
俺が普段からやっているように(笑。
しかし、当時はこういうことをまったく知りませんでした。
おもいっきり良い部分だけを見て、それを疑わずに信じたのは当時の俺が如何に無知だったかよく分かります。

また働くにしても、山のように辛いことがあるのに、そこをまったく考えていなかったのですね。
県外に出て一人暮らしして、正社員として働き始めればあっという間に一人前の人間になれる。
このときは自分の能力の無さに気づいていない状態。
「俺はまだ本気を出していないだけ」と自信満々でした(笑。
それゆえ、俺は師匠から離れ県外でやっていくという間違った選択肢を取ってしまいました。
師匠に教わってからそれなりの形になったこともあり、当時はこの部分に関しても「もう一人でやっていける」と錯覚したのが失敗でした。
実際は「到底話にならないレベル」だったのに・・・。

それと当時は、新天地でも師匠とその周りにいる人たちのような人と新たに出会えると思い込んでいました。
だから仙台を離れるときもそんなに寂しさはなかったのですよ。
が、実はこれも錯覚で、そういう人ってそうそういないのですよね。
気が合って楽しく付き合っていける人なんてのは。

と、これらのことを思うと、28歳のときに俺が下した決断はあまりにも愚かでした。
良い人たちから離れて、わざわざ最悪な人間に会いに行っているのですから。
そりゃ運気もダダ下がりになりますわな(笑。
暗黒の10年を送った理由がここにあります。

また残念なのは、30に近い年齢でも己の能力の低さを理解していなかったこと。
これが分かっていたら、いきなり県外に出るなんてことはせず、とりあえず師匠の近くで働くことを選択していたと思います。
なにかあった場合でもフォローが効くように。
しかし当時の俺は本当に自信満々でしたから・・・。
おもいっきりやってはいけない行動を取ってしまいました。

まぁ仮に師匠の元にいたとしても、プロにはなれなかったことは間違いありません。
が、俺が自分の適性を理解している上で仙台に残り、師匠や周りの人たちとその後も交流を続けていたら、もしかしたら今ごろはもう少しまともな人生だったように思います。

とまぁ長々と書きましたが、そういう判断を下したのは自分。
誰の所為でもなく、ただただ自分の愚かな判断を悔やむのみです。
今後、また師匠のような方々と出会えたなら、そのときは離れたくないものだと思います。

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