あのときが辞め時だったと気づいた

きのう。
20代後半に己が下した判断が間違っていたという話をしましたが、更にもう一つ大きく悔やんでいる出来事があります。
それは正社員として働くために秋田に行き、クソ社長の下で働きだしてから1~2ヶ月経ったころのこと。

以前使っていたブログに書いたこちらの記事→「楽をして何が悪い?」。
内容をザックリ言うと、レジ点検をする際に俺はコインカウンターを自腹で買い、会社で使ってもらおうと導入したのですが、使い始めてからしばらく経つと、クソ社長からコインカウンターの使用を禁止されたというもの。
「手で数えろ」と。

これを言われた当時。
働き出したばかりの若造だったのですが、あまりに納得出来ませんでした。
「え?どういうこと?」と。
しかし、仕事の上ではクソ社長に従うしかありません。
だからその後はコインカウンターを使うことなく、手で数えることになりました。
そしてそれに伴い、「お前のレジ点検は遅い」とか罵られました(苦笑。

と、そんな苦々しい記憶であるこのコインカウンター使用禁止の一件。
ずっと腹立たしく想っていたのですが、去年ふと気づいてしまったのです。
「あ、あの一件があった時点で『辞める』という判断をしなければいけなかったんだ」
と。

というのも、全国のコンビニで使われているような方法を取らず、わざわざ手で数えるということを指示してくるクソ社長。
こんな間違ったことを平然と言い放つ時点で、
「この人はまともじゃない」
と気づくべきでした。
要は働き出して2ヶ月の時点で、「辞めるべき」というサインは出ていた。
そんなことに気づいたのです。

むろん、当時の俺にそれを求めるのは我ながら酷だと思います。
というのも、「一旗揚げる」つもりで秋田に行き、親の支援を受けた上で一人暮らしを始めたばかり。
住民票とかも移しています。
この状況で仕事を辞めて仙台に戻るっていうのは、あまりにも無理があります。

ただ、今考えてみると・・・。
コインカウンターの出来事一つで明らかにおかしい人だと分かるのですよね。
賢い人ではないことは明白。

事実、この後もクソ社長は何事においても非効率な選択を選び続けていました。
そのうちの一つがネットショップなのに「電話注文もOK!」というスタンスを取っていたこと。
お客様がネットから注文してくれれば、プリントアウトするだけの30秒。
電話注文の場合は、一人のパートや社員がその対応に取られる時間は5分~20分。
住所とか電話番号、商品を正確に聞き取っていかなければいけないので、なかなかの負担です。
でもこれで商品の値段は変わりません。
だから本来であればすぐにでも「ネット注文専用」に移行しなければいけないのですが・・・。
俺が退社した後も7年ぐらいは電話注文を受け続けていました。
その結果、仕事に忙殺され続けた社員が次々に退社。
そしていよいよ社員がいなくなり、電話注文を受けることが不可能になった時点でようやく「電話注文不可」という判断をくだしていました。
これも今になってみれば、「ああ、そういう判断をする人だよね」とよく分かります。

後ですね、2個で100円の消しゴムの管理をクソ社長が自らおこなったりしていましたw
そんな管理をするより、仕事の段取りとかを考えにゃならんのに。
ここら辺も終わっています。

それにしてもまぁ・・・。
当時はこんなバカな指示を納得はしないながらも受け入れてしまった事は、俺もあまりにも未熟だったと思います。
ただ、きのうの記事で書いたとおり、このときのクソ社長はちょっとした業界の風雲児だったのですよ。
それに憧れたこともあり、変な言動でも受け入れてしまっていましたね。
それらしいことを言っていても、実際は適当なだけで中身なんてまるでないのに・・・。
インチキハッタリフェイク野郎のネットで語ることにまんまと騙された己の無知、人の見る目のなさが情けないです。

それとですね、きのうも書きましたが、当時の俺の行動がやはりバカなんですよね。
地元を離れずまずはやれる範囲でやればいいのに、「やる!!」と思い込んだら県外に行き逃げ場のない背水の陣を取ってしまいました。
これも自分のスペックを分かっていないからこそ取った愚かな行動。
立派な人である師匠から離れ、バカであるクソ社長の下へ。
バカな俺がバカな人に会いに行っているのです。
逆の意味でスパークして、まぁそらこういう人生になりますわな(笑。

だから今になって思うのは、コインカウンターの一件で危険を察知して2年ぐらいで退社すれば・・・っていうことですかね。
もう働いてすぐに「この人から学ぶことはない」と分かっているわけですから、その時点で退社する方向で動くべきでした。
しかしその事に気づけなかった俺は働き続け、最終的には精神を病むわけです。
これも己の能力をわきまえずに大胆すぎる行動を取り、逃げ場を無くした結果ということを考えると、我ながら不憫です。

と、これらのことを昨年から後悔しています。
んで、このことに気づけたのは、退社してから10年以上経ったこともあると思います。
数年前まではなんだかんだいってクソ社長の存在をデカく感じていたのですよ。
黒くて大きい影のようなものを。
が、今になってみると、本当に小さい人間だったんだと分かりました。
それにより、「あのときが間違いなく辞め時だった」と気づくことが出来ました。

ま、何を言おうとも後の祭りで、全ては自分で選択したこと。
だからこの人生も受け入れています。
でも改めて思います。
社長という肩書きがあったにしても、きちんとした人とは限らないということ。
コンビニ店員でも分かる理屈が分からない社長というのが実在したわけです。
今後はこういう人間にだけは騙されないようします。
そうすれば、あの地獄のような正社員時代もいくらか報われるでしょうから・・・。

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