クチコミで致命傷

近所にあるラーメン屋さん。
けっこうな人気店で、Googleでのクチコミも4.0以上。
俺は一度食べに行っただけでそこまでハマりませんでしたが、根強いファンがいるみたいで、通りがかる度に賑わっていました。

しかし今年。
ある頃からこれまでなかった5~6本のノボリが店の前にズラッと立てられていました。
それを見て違和感を覚える俺。
というのも、もう6年ぐらいは商売をしていて、地域にもすっかり馴染んでいるお店。
ノボリを立てるのならもっと早くからやりそうなものなのに、なぜ急に今になって・・・と不思議でした。
これまでは1本すらノボリを立てない店だったので、妙に感じたのです。

で、気になってクチコミを久々に見てみました。
すると、どうやら店主が別な人に入れ替わった模様。
今になって急にノボリを出した理由が分かりました。

それでですね、クチコミをズラッと見てみました。
どんな感じになっているのかと。
そうしたらですねぇ・・・すっかり味が変わってしまったとのこと。
以前はおいしいラーメンだったのが別物になってしまったようです。

で、不満としてクチコミに書かれていたのは、「店名をそのままにしていた」事。
これ、味が以前のままだったらそれでも問題はなかったのでしょうが、完全に別物とのこと。
以前の味を求めて行ったのに、まずくなったものを食べさせられたら、そりゃまぁ腹も立ちますわな。
なので、こういうケースなら「店名も変えてほしい」というコメントもありまして・・・。

んで、ですよ。
そういう低評価のクチコミが6~7個がリニューアルオープン1~2ヶ月の間で一気に付いたわけです。
それを見た瞬間、「これは相当厳しい状況に追い込まれたんじゃなかろうか」と思いました。
というのも、クチコミが「マジだな」って分かるものばかりなんですよ。
嫌がらせで低評価を付けているとかそういうのではなく。
以前から根強いファンがいただけに、味が落ちるとその人達が一転して敵になる瞬間を見て、
その恐ろしさを知りました。

ファンだからこそ、言わずにはいられないその気持ち。
食い物の恨みは本当に怖いです。

その後。
「これからも続けていけるんだろうか」とそのラーメン屋を気にかけていたのですが、ある日通りかかったら、別な飲食店に変わっていました。
これを見て、
「やはりあのクチコミでは、もう立て直しは不可能と判断したんだ」
と思いました。
というか、この切り替えをみて、クチコミの恐ろしさを改めて感じました。
誰でも書き込めるものですが、それがある程度の数になったら、店を閉店せざるを得ないほどの破壊力になる。
このケースでは店を引き継ぐのに味を引き継がなかった店主さんにも問題があるのでしょうが、改善する時間など与えられずに瞬殺される様子をみて、今の時代の商売の厳しさを思い知りました。

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