救急車を呼ぶことになりました

前回のつづきです。

布団の上から動けなくなった弟の様子を見ることにし、その翌日の朝。

弟の様子をみると、相変わらず布団の上に寝たまま。
母に状況を聞いてみると、「おしっこが出ていない」とのこと。
オムツをした状態で水分はある程度取っているので、通常なら出るものなのですが・・・。
ほぼ丸1日おしっこが出ていないということもあり、この時点で「内蔵とかに損傷があるかもしれない」と判断。
数時間後に準備を整えたら救急車を呼ぶことにしました。

弟は5年前に入院したこともあり、母が必要なものをあっという間に準備。
その間に幸いなことにおしっこが出ました。
これには俺も母も「内蔵の方は大丈夫みたいだな」と一安心しました。
が、相変わらず布団の上から動けないことには変わりなく、1日中この体勢なので救急車を呼ぶことに変更はなし。
GWの最中でしたが、とりあえず母がダメ元で弟がいつも通っている大きな病院へ状況を説明。
すると、その病院に併設されている救急センターで受け持ってくれることになり、病院側から救急車が手配されることに。

で、弟に救急車が来ることを伝えたのですよ。
部屋まで来てもらって運んでもらうことになると。
するとですね、部屋を見られたくない弟は必死になって部屋から這いずり出ようと横ばいで移動を開始。
母が整理しているので見られて困るようなものはないのですが、他人に入られるのがイヤだったようで、それまでまったく動かせなかった身体を動かして部屋の入り口付近までやってきました。
人間の意志の力っていうのは凄いものですね。
しかし、頑張りもそこまで。
やはりそれ以上は動けないようで、部屋の入り口から運んでもらうことにしました。

と、そんなこんなことをやっていること10分。
家の前に救急車が止まり3人の消防士の方が降りてきました。

GWだってのに、こういうときに駆けつけてくれるというのは本当にありがたいことでした。
更には消防士の方から「大変でしたねぇ」と声をかけられて泣きそうに。
きのう、弟を30センチ移動させるだけでもかなり大変で、
「人を運ぶのってこんなにしんどいの?」
と心が折れたこともあり、「これ以上は自分たちではどうしようもない」と俺も母もけっこう絶望していたのです。
だからこの一言は身に染みました。

消防士の方々はテキパキと救急車用ストレッチャーなどを出して、すぐに弟を救急車に乗せてくれました。
その手際を見て、改めて「俺のような素人が人を運ぶっていうのは無理なんだな」と分かりました。
子どもならまだしも成人した大人を運ぶっていうのは、それなりの器具やきちんとした段取りを踏まないと無理です。
なので、前に「部屋でぶっ倒れてそのまま動けなくなったけど、家族もどうすることも出来なくて周りに助けを呼んだ」って話を聞いたことがあるのですが、その理由が分かりました。
マジで無理なんだと。

こうして弟と母が救急車に乗り病院へ。
俺は自宅待機となり、その後は待ち続けました。

次回につづく

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