先日。
お店でくつろいでいたら、他のお客さんから
「ほらあのおじさん・・・」
みたいな声が聞こえてきました。
これは別に陰口を囁かれたわけではありません(笑。
「ほら、あのおじさんの近くに〇〇があって」みたいな事で、普通ならそのまま聞き流すだけのようなこと。
しかし・・・。
これを言っていたのが娘さんを連れた40歳らしき女性で、その女性に「おじさん」と言われたことにマジでショックを受けたのです。
自分でも「こんなにショックを受けるか」ってぐらいショックでした。
あ、みなさまとっくの昔から分かっているでしょうが、間違いなく俺はおじさんです(笑。
四捨五入すれば50歳のおじさんです。
だからそう言われて当然。
今までにも小さい子どもなどから「おじさん」と呼ばれたことはいくらでもあります。
そしてそれでショックを受けるような事はありません。
事実おじさんですから。
でも・・・。
その同年代のような大人からそれを言われると、けっこうショックを受けることを知りました。
これはおそらく、俺が「おじさん」と呼ばれることにまったく慣れてないからだと思いました。
バイト時代は「kanimisoさん」と呼ばれていましたし、ちょっと親しくなった人からも名字で声をかけられるわけです。
「そこのおじさん」って言われたことがほぼないのです。
これは正月などに親戚付き合いがまったくないことも影響しているでしょう。
それなりに交流していたら、この年齢ですから山ほど「おじさん」と言われてきているはず(笑。
あとは働いていない事も影響しているでしょうね。
基本、社会と接点がないから話し掛けられる機会が圧倒的に少ない。
そして以前に書いた「頭の中は20代のまま」なわけです。
実際には完全におじさんですが、直接「おじさん」呼ばわりされた経験がないため、その言葉をすんなりと受け入れられないのだと思います。
みなさまからしたら「とっくの昔からおじさんのくせになに言ってんだ」となんでしょうが・・・。
そういう経験がないと、俺のような人間でもそれを受け入れられないのです。
これは自分でも意外でした。
で、前にあった出来事を思い出しました。
それは市の検診に行ったときのこと。
施設内に入ろうとしたら入り口のところで、自分より20歳ぐらい年上の男性スタッフに
「あ、そこのおとうさん、こっちのスリッパ使って」
みたいなことを言われて、このときもショックを受けたのですよ。
「おとうさん」なんて呼ばれたことがないから。
事実なのですが、
「おれもそういう年齢にしか見えないんだ」
とショックを受けたことを覚えています。
なのでそのときと今回も一緒なのでしょう。
見ず知らずの人から「おじさん」と呼ばれて、慣れていない俺はショックを受けたと。
正直、今までは俺なんかに対して「そこのおにいさん」という感じで声をかけてくれる人もいたのですが、そういうのを聞く度に、
「おじさんなんだから気を使わなくていいのになぁ」
と思っていました。
俺になんか気を使う必要はないと。
しかし・・・。
いざおじさんと呼ばれたらショックを受けた俺。
こういうこともあるから、「おにいさん」と気を使うこともそれはそれで一つのやり方なのだと学びました。
おじさんやおばさんを「おにいさん」 「おねえさん」と呼ぶことで誰かを傷つけないで済むこともあると。
とっくの昔に若者ではなくおじさんな俺。
今さらショックを受けるのもおかしな話ですが、耐性がなければ意外とショックを受けるようです。
そのうち「じじい」と呼ばれる日もそう遠くないうちにくるのでしょう。
「おい、そこのじじい」なんて言われたら、己の感覚との違いゆえ耐えきれずにブチギレるかもしれません。
老害確定ですいません(笑。
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