先月中旬。
俺が大好きなタイプのニュースを知ったのですが、なかなか記事を書くタイミングがなくて書けませんでした。
その後の展開を見る限りでは世間的にそこまで盛り上がらなかったみたいですが、俺はどうしても言及せずにはいられないので書かせていただきます。
そのニュースはこちら。
「ピザ52分の遅配は我慢の限界」 慰謝料求めた男性、司法の判断は
これ、最初見た時に驚きと共に笑ってしまったのですよ。
「ピザの配達の遅れで裁判まで起こすか?」
と。
あのですね、まぁ届くのが遅れて怒るのは理解できます。
以前から楽しみにしていたクリスマスパーティーで万全の準備をしていた。
そんなときに52分も遅れた状態で届けられる。
確かにこりゃ腹が立ちますよ。
しかしですねぇ・・・。
世の中に「絶対」はないわけですよ。
なにかしらのトラブルがあり配達が遅れる可能性はあります。
人間、数十年生きていればこの現実は知っているものだと思います。
でも・・・。
俺も正社員時代にネット通販に携わっていたことがあるのですが、お客さんの中には「絶対にこの日の〇時までに配送して!!」という人もいます。
おそらくそこまでの緊急性はないはずなのですが、とにかく「絶対」というのを求めてきます。
それに対してこちらとしては「絶対お届けします」という約束は出来ません。
宅配業者のなんらかのトラブルで遅れる可能性は常にあるので。
そこは自分の手が及ぶところではないので、100%は無理。
だからやんわりとそこら辺を説明するのですが、こういうお客さんはそこを分かってくれないのですよね。
なので延々と説明する羽目になり・・・長い時間をかけてようやく納得してもらうことになります。
と、そういう経験があるだけに、この男性もそれを求めるタイプだったのだと思います。
しかしまぁ・・・子どもなら騒ぐのも分かりますが、大人なら他の料理を食べるなりドリンクを飲むなりしてやり過ごすもんじゃないかなぁと。
友人たちがいるのなら、ちょっと軽く談笑でもしながら過ごせば30分~1時間を過ごすことは難しくないと思うのですよね。
んで、この男性いわく「30分程度社会通念上の遅配として我慢できる限度だ」とのことですが、まぁピザが遅れる事がそこまでの大罪かと言えばそれはNOだと思うのですよね。
「50分」ではなく「52分」と指摘している点をみると、この男性的には1分1秒過ぎる度にブチギレていたのかもしれません。
でもそれこそ社会通念上で考えれば命に関わるような事でもないわけで、「絶対にこの時間にお届けします」という確約も店側もしていなかったはず。
更に言うと、絶対に時間通りに欲しいなら、自分で取りにいきゃ良かったんですよ。
クリスマスというピザ屋にとって非常に忙しい1日。
そこら辺を踏まえて一般的に考えれば「遅配の可能性もある」と分かりそうなものなのですが・・・。
遅れて怒るのは分かります。
でもよくよく聞けば、きちっとピザの代金は返金されたとのこと。
なら店側に言いたいことを言ったら、その日で終わりでいいと思うのですよね。
そこから「精神的苦痛を受けた、10万円払え」はいくらなんでも・・・。
というか、これがまかり通ったら今後全てのピザチェーンで「トラブルにより配達が遅れることもございます」や「遅配をした場合でも返金以上の事はできません」と大々的に案内するしかありません。
そうしないと怖くて商売できませんよね・・・。
というわけで、俺からすると本当によく裁判まで起こしたなぁと。
すげえ面倒だと思うのですけどね、かかる時間やお金、手間を考えたら返金による手打ちがベストな気がするのですが、この男性的にはそれでは収まらなかったなにかがあるのですかね。
まぁ世の中に絶対はありません。
今後、パーティを開くときは「何があるか分からない」ということを頭に置いて、柔軟に対処していってほしいと思います。
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