先月。
昼に誰かが訪ねてきたと思ったらヤクルトレディでした。
母が玄関先で対応。
で、いつもならちょろっと話して終わります。
母は他のメーカーの牛乳などを取っていて、ヤクルトレディが来てもほとんど断っていました。
だからこの日もすぐに終わると思っていたのですが・・・なんだか話がしばらく続いている様子。
なにがあるか分からないこのご時世。
「けっこうしつこく粘られているのか?」と思い、自分の部屋を出て玄関の方へ耳を澄ませました。
するとこの日やってきたヤクルトレディは、一生懸命セールストークをしていました。
「これこれこういう商品があるんですよ」とか、自身に小さい子どもがいることをアピールして、
「生活がかかっているので何とか買ってもらえませんか」
みたいなオーラを出しながら商品の購入を懇願。
だもんで母も今回は折れて商品を購入しました。
後で母に聞くとヤクルトレディで困るのが、「来る日や時間が決まっている」とのこと。
「絶対いなければいけない」というわけではないですが、ちょっと出かけたいと思っても「あ、きょうヤクルトさんが来る」と思い出してしまうと出かけづらくなるんだそうで・・・。
その微妙なしばりがイヤとの事で、「なるほどなぁ」と思いました。
ただ、今回はその部分でも「いないときはいないで構いません」とちゃんと確認を取ったんだそうで。
だからとりあえず今後もやってくる事を了承したようです。
個人的にヤクルトレディの印象は前にネットで見た「高い」で、商品の値段が高い印象。
なのでまた新たに調べてみましたが、高いには高いなりの理由があり、ぼったくりというわけではないようです。
それとヤクルトレディは個人事業主として雇用されているため、歩合制で報酬が支払われるとのこと。
あのやってきたときに必死にセールストークをしていた様子をみると、1軒1軒地道にやっていかないと稼ぎにならないのだろうなと感じました。
と、そんな毎週やってくるヤクルトレディ。
対応は母がやっていたんですが、あの日外出先から戻ってきたときのこと。
家の前にヤクルトレディが二人いたのですね。
ちょうどウチに売りに来て終わったようで、新人と教育係の二人でやってきていたようです。
新人さんの方が最初に来たときに一生懸命セールストークをやっていた方。
まだ研修中みたいで、そのため教育係とやってきたのだと思いますが・・・。
そのヤクルトレディが小さい声でなんか会話しているのですが、そこから放たれるオーラにただならぬものを感じました。
静かにかなり真剣に注意されているような感じ。
俺も仕事をしていたときにそういう注意をされた事があるので、その怖さのようなものは分かります。
ほとんど声が聞こえなかったので詳細はわかりません。
でもあの雰囲気からすると、
「もっと多めに売り込まないと稼げないよ」
みたいな注意をされていたように見えました。
まぁこういうのも心優しい人には難しいですよね。
相手の事を思うと、自分が考える必要以上に売りつけるのは心が痛むといいますか。
そういうのを「仕事だから」とまったく気にしない人もいますが、俺はその逆。
あまり意味のないようなサービスを会社の指示でお客さんに進めなければいけないときなんかは、本当にイヤでしたね。
とはいえ歩合制ですから、やはり数を売らないと稼げないのも事実。
この新人さんもこういう事を乗り越えて立派なヤクルトレディになっていくのでしょう。
それにしても自分よりだいぶ若い女性が子どものために必死に頑張っているのをみると、
つくづく自分のような人間はゴミだなぁと。
無駄に生きながらえ続ける存在ですいません。
でも今後も死なない限りひっそり生き続けます(笑。
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