この前。
YouTubeを見ていたらこちらの動画を発見。
「普通になれなくて」すれ違う価値観…定職と家を手放したZ世代「軽バンガール」~私がこの道を進むワケ~【テレメンタリー】
オープニングで母親の「100%応援できない母親がいます」や父親の「がっかりですね」という言葉。
それを横でじっと聞いている眞理さんの表情を見ていると、色々とこみ上げてくる感情があるのだなぁとせつなくなりました。
親から直接こういう言葉を投げかけられ聞かされるのは辛いです。
俺は親からここまでストレートに言われたことはないですが、これに近いような状況で小言を言われたことはあり、そのときは猛烈に悲しかったことを覚えています。
己の無力さと親に分かってもらえない空しさが辛かったですね。
むろん、こんな息子ですから、親は親でもっと辛い思いをしていたとは思いますが。
オープニングで親から失望を感じる言葉を投げかけれられていることや、軽バンに乗ってあちこちに移動しながら仕事をしていると聞き、俺の頭の中で浮かんだ眞理さんの月の収入は、失礼ながら10万円程度だと推測したのですよ。
生活費で足りない分は貯金を切り崩したり親から援助を受けたりしながら生活している。
そんな生活を送っているから、父親から「がっかりですね」とまで言われているのだと。
しかし・・・。
眞理さんの月収を聞くと、フリーランスで仕事をしていて月30万円。
10万円と勝手に想像していた俺は面喰らいました。
「めちゃくちゃしっかり稼げているんじゃん」と。
これを知ると、これで父親から「がっかりですね」と言われているのはかわいそうだなぁと。
俺のような無能ならこの父親から「虫けらですね」ぐらい言われても納得せざるを得ませんが(笑、眞理さんのように自立して生きているなら、親とはいえそこまで言う事はないんじゃないかと思いました。
眞理さんの人生なんだから、それは眞理さんの好きなように生きていいはず。
誰にも迷惑をかけず自分の力で生活しているのですから。
んで案の定、コメント欄でこの父親が叩かれていました。
まぁこれだけ昔の時代の固定観念で「普通」を娘にも求めていたら、そりゃ叩かれると思います。
眞理さんがしっかりと自立しているから余計に。
でもまぁ・・・。
父親としては娘のこの先の事を色々と不安に思っているのだろうし、数十年かけて自分の中で作り上げてきた価値観というのは簡単に切り替えられるようなものじゃありません。
「公務員が最高!」という考えで生きてきたのでしょうから、「娘にもそういう生き方をしてほしい」と願うのは致し方ないことのように思いました。
で、今はその生き方を娘に強要しているようでもないようですし・・・。
父親が思ったことをそのまま言っているだけなので、その部分は仕方ないのかなと。
個人でどう思うかは自由なので。
でも、それを差し引いても娘に直接「がっかりですね」と失望を伝える必要はないような気がします。
娘がそれを聞いたら落ち込むことは明白。
言うにしても「私からみると将来だいじょうなのかなぁ・・・」とか。
「がっかりですね」は頭にデットボールを投げるぐらいストレート過ぎます。
と、この動画を見てそんなことを思った次第です。
フリーランスで自ら仕事を取って稼いで、あちこち旅しながら生きているってたくましくて立派だなと思います。
心を壊してしまえば働く事はおろか、どこかに出かけることも出来なくなる場合もあり、そういう人間は今の世の中に実際いるわけですから・・・。
眞理さんのように自立していても、昔ながらの固定観念を持つ人間からすると失望されてしまうことがあるということを知り、「眞理さんでこれだったら親に寄生して生きている俺はどうなるんだ・・・」と怖くなりました。
もし俺の父親が眞理さんの父親のような価値観や考え方だったら、俺はいまごろ生きちゃいないでしょう。
「普通」を親などから求め続けられるのは、辛いものがありますからね・・・。
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