消えた電動歯ブラシ

数日前。

夜更かしをして昼過ぎに起き、まず歯磨きをしようと洗面所へ。
電動歯ブラシを手に取り、自分の部屋でパソコンでも見ながら行うことに。
これなら3～4分あっという間に過ぎるから、俺のような落ち着かない人間でもじっくりと磨けるのです。

そして5分ほど経った後。
洗面所に戻りうがいをして電動歯ブラシを充電器に置こうとしたら、ちょうど弟が洗面所を使っていて入れない状況。
そのため台所でうがいをし、とりあえ台所のテーブルの上に電動歯ブラシを置きました。
「ここなら忘れることはないだろう」と思って。
数時間後に洗面所に戻そうと思っていました。

翌日。
朝起きて葉を磨こうと洗面所へ行き、電動歯ブラシを取ろうとするとないことに気づきました。
ここで一瞬考え込み、すぐにきのう台所に電動歯ブラシを置いたことを思い出しました。
さすがの俺でもハッキリと意識して置いたので何とか思い出せました（笑。
テーブルの上に置いた画像がパッと頭に浮かんだのです。

となれば、あとはその電動歯ブラシを取って･･･となるのですが･･･。
ないのです、その電動歯ブラシが。
間違いなくテーブルの上に置いたはずなのにどこにもない。
「あれ？」と思いながらしばらくテーブルの上を探しました。

ちなみにこのとき、置いた場所もハッキリと覚えていました。
「邪魔にならないようにここに置いておこう」と。
俺の場合、これまでの人生でこういうときに「ここら辺でいいべ」とポイッと置くと無くす事が多かったから。
よ～く無くしたもんですよ（苦笑。

だからこのときは「絶対にここに置いたはず」という確信があり探したのですが、いくら探しても見つからない電動歯ブラシ。
それなりの大きさのもので、捨てるようなものでもない。
そのため数分探した後に思い浮かんだのは、
「え？母がどっかに動かした？」という疑惑。
台所を主に使うのは俺か母。
もしかしたら気を使ってどこかに移動させたのかと思い聞いてみると･･･。
「どこにも動かしていない」とのこと。
ただ、母もきのうテーブルの上に電動歯ブラシが置いてあったのは見たそうです。
こう言われてひとまずホッとしました。
俺の思い違いではないと。

というわけでこの後もテーブルの上を探し続けたのですが、一向に見つかりません。
単純に「見落としている」というパターンもよくありえるので、何度も目を凝らしたのですが、それでも見つからない。
「あれ～？」と思うと共に、だんだんフツフツと怒りがこみ上げてきました、己に対して。
「こういうことになっから、きのうのうちに洗面所に戻しておかなければいけなかったんだ！」
と。
こうやって置いたことも忘れて1日放置するから、翌日には分からなくなる。
また置くにしても常に目に付く自分の部屋の机に置くとか。
ここまで気の回らない自分がイヤになりました。

で、電動歯ブラシって今の俺には手放せないもの。
これのおかげで歯医者に行かなくて済んでいますから。
普通の歯ブラシで手で磨くのには戻れませんし、最悪また買うしかないと思っていたら、その様子を見ていた母が、
「ひょっとしたら床とかそこのゴミ箱に落ちたんでねぇべか？」
と。

ただ、それを聞いてもそうは思いませんでした。
というのも、さすがにアホの俺でもそうならないような場所に置いたつもりなので。
だからまさか落ちてないだろうと、ゴミ箱の中を探してみると･･･。
ありました、俺の電動歯ブラシが。
いやぁ、参りましたねぇ。
そうならないように置いたつもりが、テーブルから落ちて見事にゴミ箱の中に入ってしまう。
使っている人間がゴミだからでしょうか（笑。

とまぁそんなことがあり、万が一にもそうなる可能性がある場所には置いてはいけないと学びました。
後はその日のうちにすぐ所定の場所に戻すことも。
結局のところ、こういう部分が緩いから今までの人生で物の紛失を繰り返してきた俺。
つくづくそのダメさ加減を思い知らされました。