フッと頭に浮かんできた推測

前回のつづきです。

T男から「Wi-Fiがあったら貸してもらえない？」という頼み事をされた俺。
どうするか一瞬考え込みました。

というのも、俺らの関係性だったら「断る」っていう選択肢も許されると思うのですよ。
なんやかんや理由をつけてちょっと無理だと。
若い頃だったら俺の方にも年長者としての責任を果たせなかった負い目のようなものや、また時には物をもらったりしたから返す義理のようなものもありましたが、さすがに今はありません。
もうきれいいっさいさっぱりの貸し借りなしの状態。
だからこの頼み事をどうするべきか考えました。

その結果。
出た答えは･･････。
まぁ親戚だからあまり無下にするのもアレかなと思い、ちょっと対処法がないか調べてみることに。
俺でも調べられそうな事だったから対応することにしたのです。
T男が持っているゲーム機とスマホを繋いでDLさせる方法がないか、そしてそれが無理な場合は我が家に来てもらいWi-Fiを繋げさせる。
その場合はどうやるかなど。

まずけっこう苦労したのが、ゲーム機とスマホでネットに繋ぐこと。
やり方はもちろんあるとは思いましたが、ネットを見てもだいぶ少数派というか･･･。
基本、ゲーム機をネットに繋げて遊ぶなら、やはり無線のWi-Fiなり有線で回線を引くものだと思うのですよ。
自分の家でどれが出来るか考えた上でそれを選ぶ。
だからあまりゲーム機とスマホでネットへ･･･というのは俺が見た限りではあまりいませんでした。
いまはスマホのパックも大容量とか無制限が増えているので、今後はこういう形もありえるような気がしますが、
結局ゲーム機を繋ぐのならやはりWi-Fiか有線のどちらかを準備するのが基本かなと。
こういうのも調べて知ってしまうと、やはり従兄弟ながらちょっとT男に対して何とも言えない気持ちになります。
本来ならそこを自分で調べてからだと思うのですよね。

で、次に調べたのは我が家のWi-Fiを貸し出す方法。
この15年ほとんど人付き合いのない俺は、今まで他人にWi-Fiを貸し出したことなんてありません（苦笑。
だからこれも1から調べました。
自分の使っているルーターの機種を調べて公式HPのQ＆Aを見て･･･とか。
ゲーム機とスマホでネットに繋げる、そしてそれが実行可能か確認する。
またはWi-Fiを貸し出すなどのやり方を調べたのですが、全部含めて6時間ほどかかりました。
皆さまからしたら「かかりすぎだろ」かもしれませんが、まったく俺が知らない部分だったのでめっちゃかかったのですよ。
暇な俺だからこそ出来た事ですね（笑。

で、まず最初はWi-Fiを貸し出す（使わせる）方法が分かったのですね。
T男に我が家にゲーム機本体を持ってきてもらって、そのときにWi-Fiを使わせる。
このやり方は分かったので、「とりあえず今回はこれで使ってもらうか･･･」と思ったのですが、そのときです。
自分でもまったく想像もしていなかった考えが頭の中にスッと浮かびました。
それは
「いやまて･･････1度貸したら、『また次もお願い』となるんじゃないか？」
と。

これ、調べている最中はまったく考えてなかったのですよ。
必要とあらば貸す考えでした。
で、普通であれば貸し出して済む話なのでしょうが･･･。
やはりこれまでのこじれまくった関係性だからですかねぇ、一筋縄ではいかないのです。
おそらくそれだけ今まで色々な出来事で痛い目を見てきて、それが心に染み込んでいるのだと思います（苦笑。

なので、ひとまず考えたのですよ、どうするのかを。
その結果。
「とりあえず今回は貸すが、次はない。
　今後ネットが必要であればWi-Fiなりを自分で契約してやってくれ」
と事前に伝えておこうと決めました。
これなら向こうの要望を叶える形にはなっています。
で、次回以降はなしというのは、俺の希望。
何度もやってきて茶の間のTVを貸し出してゲーム機をセットさせるとかも、個人的にはあまりやってほしくないので･･･。

まぁ我が家の場合。
T男にいくらWi-Fiを使わせたってそれで追加料金がかかるようなものじゃないから、本来なら「好きに使えよ」って思わなくもありません。
普通の関係だったらそうなっていたと思います。
しかし･･･そうなってしまうとまた何かしら余計なトラブルが起きるような気がせずにはいられないのです。
これまでの苦い経験上。

またT男も未成年とかではありません。
いまは安いWi-Fiの選択肢もたくさんありますから、ゲーム機をネットに繋いで遊びたければ後は自分で調べてやってもらっていいんじゃないかと思いました。
これならそこまで酷な話でもないですし。

と、そんなことを心に決めたため、一応母に敬意を説明。
「これこれこういうわけで、今回は（T男に対して）こういう対応をするから」と。
母も、「うん、それでいいんじゃない」ということだったので、Wi-Fiを貸す場合はこの方法になり、とりあえずは何とかなりそうな感じになりました。

つづく