誘われたおじさん

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前回のつづきです。

S子さんが「おにいさんがカッコイイから・・・」といった俺の辞書にはない一言をいいだしました。
これを聞いた俺は即座に否定。
苦笑いしながら、「いやいや、それはないと思いますよ」と。

というか、俺にとって「カッコイイ」はマジでトラウマな言葉なんですよね。
過去の記事→「突然やられた公開処刑」を読んで頂ければ分かっていただけると思います。
あのときの女子高生たちからの視線を思い出すといまだに辛くなります(笑。

それと「おにいさん」と言われるのがなんとも申し訳ない。
まぁ「おじさん」と言われたらショックを受けるおじさんではあるのですが(笑。

で、ですね。
この後すぐS子さんが今度は別なオヤツ(ドライフード、ウエットフードみたいな感じで数種類ある)をスタッフさんに注文して仕切られた場所で1匹の動物へあげようとしていました。
んで俺は他の動物たちと戯れていたのですが、そこにS子さんがまた話しかけてきて、
「おにいさん、おにいさん、これからあの席でオヤツを一緒にあげませんか?」
と誘ってきたのです。
半個室というかボックス席みたいなところで一緒にオヤツをあげましょうと。

で、このアニマルカフェにおいてこういったシチュエーションって、カップルとか夫婦がやるようなものなんですよ。
こういう感じの。

 

 

だから誘われて俺が思ったのは率直に「なんで?」でした。
なぜにきょうはじめて会話を交わしたのおじさんの俺を誘うの?と。

そもそもこういう有料のオヤツを買って動物たちと触れあう時間というのは、それを買った人の大事な時間。
なので普段からオヤツをあげている人には近づかないし、逆に俺がオヤツをやっているときに近づいてくる奴はハッキリいってキライです。
過去に人との距離感がバグっている常連にオヤツタイム中に「〇〇はなになにが好きですよね~」みたいな感じで近づいて来られたことがありますが、このときはマジでイラッとしました。
俺が楽しんでいる時間の邪魔をするなと。

と、日頃からそんな信条でやっていることもあるのですが、こういう風に異性から誘われる事って俺の人生にはほとんどありませんでした。
だからこういう事に非常に不慣れ。
それとS子さんがやってきてからの次から次へと出てくる行動や言動に俺はすっかりパニック状態。
その上で誘われたため、俺はかなりドン引きしていました。
ものすごく怖いのです。
俺を誘う意味なんてまるでないとしか思えないから。
というか、「顔を見たことがある」ぐらいしかない人に強めに誘われたら、基本誰でも身構えると思うのですよね。
相手の容姿とか関係なく。

と、そんな感じでS子さんの素性をまったく知らない事も相まって俺はすっかり怯えきっていました。
なので、
「あ、いえ・・・先ほどオヤツをもらったので大丈夫ですよ」
と断りました。
これを聞いたS子さんは残念そうな顔をしたのですが、粘ることなくそのまま引き下がってくれました。
こんなどうしようもない俺を誘ってくれるなんて今の世の中ではS子さんぐらいしかいないでしょう(笑。
人生で最後のチャンスかもしれません。
それを思うと罪悪感を覚えましたが、まぁこれが俺なんですよね。
こういうときに人を信じてグイッと踏み込めない。
人を素直に信じられずどうにも警戒してしまう。
その結果、人生50年生きていま一人と(笑。

とまぁ面識のないS子さんという女性からアプローチのようなものをかけられて思考がロックした状態になった俺。
しかしまぁ誘い断ったことにより、これでひとまず落ち着くだろうと思いながらまた動物たちと触れあいだしたのですが・・・。
S子さんからのアプローチはまだ終わりませんでした。

つづく

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