緊迫する医療現場のリアルを見た

先日。
今月の10日にクリニックに行ったときに診察まで1時間30分待たされたことを書きましたが、実はこのときクリニック内でひと悶着ありました。

座ってスマホを見ながら待っていたのですが、突然入り口あたりが騒がしくなりました。
振り返るのもあれなので、聞き耳を立てながら話を聞いていたのですが、何やら30代ぐらいの女性と受付の担当者がこんな会話をしていました。
担当 「あれ?車の中でお待ちいただいていたんじゃ・・・」
女性 「あ、車の中の温度が上がってしまったので、こっちに来ました」
どうやら、子どもに発熱があって連れてきたものの、駐車場の車の中で待機することを促されたようです。
が、あまりの暑さに自己判断で院内に入ってきてしまった模様。

するとですね、すぐに看護師さんが飛んでやってきました。
看護師 : 「え~と、エアコンとかはかけていないのですか?」
女性 :    「あ、かけてもちょっと暑すぎて・・・」
これを聞いた時、俺は「エアコンをかけているなら、我慢できるんじゃ」と思ったのですよ。
エアコンが故障でもしていない限りは、フルパワーでかけたらなんとかなるんじゃないかと。

で、看護師さんもそこら辺はそう考えたというか。
それと、こういう場合はルールで対応の仕方が決まっているから、その女性にこう説明したのですね。
看護師: 「いま大変混み合っていまして・・・後で外に先生と行きますから、車の中でお待ち下さい」
     「まだ順番が来ていないのでお待ち頂くしかありません」
     「それが無理なら他の病院に行ってもらうしかないです」
と。
これらの説明を聞いた時、俺は「ん?子どもが苦しんでいるなら順番を譲ってもいいけどなぁ」と思ったのですよ。
俺はこのときはまったく具合は悪くなかったですし。

しかし、よく考えてみると・・・。
この日の待合室はだいぶ混んでおり、高齢者も多数。
そして各々の体調がどうなっているかは分かりません。
また人によってはこの後の予定もあるかも知れない。
そんなことを思うと、安易に順番を譲るなんて提案ができるわけがないと気づきました。
よほど一刻を争うような状態なら別ですが・・・。

んで、子どもも緊急とかいうレベルではなく、若干高めの熱があるという状態らしくて。
そしてこういう風に発熱がある場合は、院内感染を防ぐために院内には入れない決まりになっているようです。
看護師さんも「こういうケースの場合は、どなたにでも外でお待ちいただくことになっています」を繰り返していました。

と、そんな話を聞いて、その女性はどうすることも出来ずに車に戻っていきました。
酷なようにも思いましたが、上記の理由を考えればこれは仕方ありません。
それこそ院内に入れて感染が広がったりしたら、大変なことになります。
コロナかもしれない場合の対応を見て、本当にこういう現場は大変なんだと思いました。

その後。
俺は1時間30分後に診察を受け、採血や会計を済まして全てが終わったのはクリニックに着いてから2時間後。
で、いつものように処方箋を持って薬局に行こうとすると・・・。
駐車場には先生と看護師さんの姿が。
窓越しに診察をしているようなのですが・・・たぶん、あの一悶着があった後の時間を考えると、俺と同じように1時間30分前後は待たされた模様。
どうしようもないとはいえ、これは相当しんどいなぁと。

そんな様子を尻目に、薬をもらった後は俺も近くの駐車場に停めていた車に戻りました。
そして車内の温度計を確認。

44度・・・。
この後にエアコンをかけたらどんどん気温は下がっていったものの、このレベルの気温で直射日光を車全体に浴びながら駐車場で待つというのは、エアコンをかけていても厳しいのだと分かりました。
それでどうしようもなくて、おそらく女性や子どもも入ってきてしまったのだなと。
だからこの暑さというのは、そういうルールを適用させることも難しい気温であり、ますます医療現場の大変さが分かりました。
院内には入れることも出来ないけど、外で待たせるのも厳しいという・・・。
だからもしこういう事態になったら、暑さ対策を自分でやった上で病院に行くしかないと思いました。
車の中とかでも耐えられるような対策を。
本当にこの35度とかの気温は凶器のようなものですね。
恐ろしい時代になってしまったものだと改めて思いましたし、自分たちではどうすることも出来ない天候の中でも対応を迫られる病院関係者の苦労の一端を垣間見ました。

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