止まったままの10年でした

震災から10年。

東日本大震災から10年が経ったわけですが、最近になってよく考えるのは
「本当に多くの人が亡くなったんだなぁ」
ということ。
死者と行方不明者が1万8425人、震災関連死3700人以上。
「関連死」を含めると死者や行方不明者は2万2000人にのぼるとのこと。
もうとんでもない数ですよね・・・。
東日本大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。

今年もきょうを迎えるまでに、たくさんの東日本大震災に関する番組が放送されていました。
この数年、こういう番組はよく見てきましたが、今年は「人の死」に関する話が特に心に刺さりましたね。
2年半前に父を亡くし、俺も親を亡くすことの悲しさを初めて知りました。
だから震災で子どもや親を亡くした気持ちが、それとなく理解できるようになりました。

とはいえ、あくまでもそれとなくです。
俺の父のような病気で死ぬケースと、津波である日突然家族が亡くなるケースでは、同じ死でも受ける衝撃は計り知れない差があると感じています。
俺は父から余命を告げられていて心の準備は出来ていたつもりですが、父が死んだ後は時折泣いてしまうほどとんでもなく悲しかったです。
それを踏まえると、3月11日になんの予告もなく一気に子どもや親の気持ちを失った人たちというのは・・・。
家を流されがれきの山の中で、更に家族を失った状況。
正に「地獄」ですよね。
俺なんか、病気や何かでこの先母が亡くなることを考えただけで発狂しそうです。
そんなことを考えると、親・子・奥さんなどを亡くしても、残された家族で前に進んでいった人たちの偉大さがよく分かります。
この前のテレビにて、震災で親と奥さんを亡くした漁師のお父さんが子ども3人を育てているというドキュメンタリーを見ましたが・・・。
こういう方を見るとつくづく自分の甘さや未熟さを感じずにはいられません。
これは40半ばになったことも影響しています。
本来なら周りを支えていかなければいけない年齢なのに、それをまったくやっていないわけですから・・・。
しかも自立すら出来ていない始末。
自分でもどうしようもないと感じています。

この10年。
先日の友人たちに関する記事を書いている中出感じたのは、友人たちにとっては成長を続けた10年で、俺は止まったままの10年だったということ。
いろんなことに挑戦する時間もお金もあったのに、何もしなかった俺の10年でした。

と、そんな10年を過ごしてしまったため、これから人生における負債が次々とやってきます。
俺はそれをゆがんだ形で処理することになると思います。
でもこんなのは震災で家族を亡くしたり、家を失ったり人と比べればとんでもなく小さいことです。
1人でも出来ることはあるので、1つずつやっていこうと思います。
この先は1年1年が勝負です。

 

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