きのうの15時ごろ。
玄関から「ピンポーン」とインターホンが鳴りました。
母は外出中。
いつもならスルーするか微妙なところなのですが、気づいてしまった以上は対応した方がいいと思い玄関へ。
引き戸は開けずに「どちら様ですか？」と聞いてみると、
「あ、すみません。いま斜め後ろの家で屋根の工事をやってまして･･･。
工事音がうるさくなかったですか？ご近所さんに挨拶に回っています」
とのこと。
声の感じは若く20代だと思いました。
で、うるさくなかったと伝えると･･･。
「ああ、そうですか、よかったです。
で、ですね、先ほど作業中にこちらの屋根の雨樋の〇〇の部分が剥がれているのが見えまして。
お節介だとは思ったんですがお伝えに参りました」
と。
これを聞いた時点で、全国各地に出没している悪質な飛び込み屋根修理業者だと分かりました。
過去にも来たことがあります。
「感じの悪いリフォーム会社の営業がやってきて･･･」。
このときの業者は適当に歩き回って「屋根が割れています」というパターンだったんですが、今回は「斜め後ろの家で工事してまして･･･」というパターン。
一見、親切で言いにきてくれたように見えるので乗ってしまいそうにもなりますが、これはそういう気持ちを狙っての詐欺。
それを知っていたので、まぁ相手の話を聞いているうちに怒りのボルテージがどんどん上がってきました。
出来ることなら「お前詐欺かゴラァ！」と首根っこひっ捕まえるか、もしくは
「名刺ください、で、誰の家で工事しているの、現場見せて」と絡んだりしたくなるのです。
相手がどういう対応をするか見てみたい（笑。
しかし･･･。
まぁ腕っ節が弱いということもありますが、相手はこの家を知ってしまっているわけです。
んで、こういう訪問販売の仕事に携わっていることを考えると、決して頭はよくないはず。
短絡的な思考しか出来なくてこういう悪事に荷担している人間です。
そんな奴に絡んで恨みをかったら、なにをされるか分かりません。
後先考えないからマジで車に傷をつけられたりとか汚物をまき散らされるとかの復讐は十分に考えられます。
それこそ待ち伏せされて家を出たときに刺されたりと･･･。
冷静に考えればこの場で詐欺であることを指摘したって、こちらにうま味は一切ありません。
というか、この状態なら「見間違えでした」で逃げられる話。
なので定番の「あ、分かりました。あとで馴染みの業者に確認してもらいます」と言おうとしたのですが、
このときは怒りのボルテージが上がりまくって、かなり怒気を払った声で、
「はい💢分かりました、じゃあ業者に見てもらうんで！！」
と返したところ、相手は、
「あっ、そ、そうですか、分かりました」
と言ってそのまま逃げるようにそそくさと去っていきました。
「よかったら点検します」と言うタイミングをおもいっきり外した感じで、その反応を見て完全に悪質業者だと確信しました。
絶対に親切心でやっている正規の業者ではないと。
というか、Xで見たのですが、まともな業者は他の家の工事をやっているときよその家にセールスなんてしないそうです。
業界の取り決めらしく、また何かあった場合はその施工主にも問題が発生する可能性があるとのこと。
「あんたんちで工事していた業者がうちに来て･･･」なんてトラブルになったら困りますもんね。
で、またこういう飛び込み屋根修理業者を相手にして不思議でたまらないのが、ネットでこんだけそのやり口が紹介されている手段を使って詐欺をやろうとしていること。
俺からすると、「もう騙される人なんていないだろ」ってぐらいに思わずにはいられません。
Xにもこういったツイートがありますし、ネットで検索すれば「飛び込み屋根修理業者に気をつけて！」という記事は山のように出てきます。
RT「近くで工事してる者ですけどお宅の屋根瓦に壊れている所が見えまして」という業者に「あらそうなんだ、お世話になってる業者さんに確認してもらうから大体どの箇所か教えていただける？」と返事したら逃げていきましたが、あれ詐欺だけでなく強盗の下見の可能性もあるってことですね…
— ぬえ🦅 (@yosinotennin) January 25, 2023
でも先ほどこの手飛び込み屋根修理業者についてアレコレ調べてみたところ、驚いたことに20年以上前からこういう点検商法は行われていて、令和になっても続いているとのこと。
うちに来たのは3年ぐらいのことなんで軽く考えてましたが、実際は相当根深い問題なんだと知りました。
それと「修理した」というパフォーマンスで1つの家で3万円ぐらいもらえば十分においしいとのこと。
1日に3軒ぐらい引っかかれば9万。
それらしい部品を外した状態で見せて付け直すだけとかですから、部品代もかかりません。
これで3万円ならそらおいしい商売です。
だからこういうのはこの先もやってくるのだろうなと。
しかし不憫なのは、こういう仕事をしている20代ぐらいの若者。
数年前に来た不用品回収を装い貴金属を狙ってきた買い取り業者、前回の飛び込み屋根修理業者とみんな20代らしき若者だったのですが、
こんな仕事をしていても絶対に先がないと思うからかわいそうでなりません。
そりゃ生きていくためには仕事をしなきゃいけないでしょうが、やっていることは人を騙して金を得るという詐欺ですからねぇ･･･。
そういう会社でしか働けない人なのかもしれませんが、とにかく不憫。
これだったらアルバイトとかでもしていた方が、生きていて楽しいと思うのですけどねぇ･･･。
とまぁ、我が家は年々ボロくなっているということもあり、この手の業者は定期的に来るのでしょう。
ま、これからも淡々と対応としていくつもりです。
みなさまもお気を付け下さい。
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