見ただけで分かるわけがないだろ・・・

(*以前の記事を引っ越しました)

俺がやっているバイト中の仕事の1つに、夜に社員たちが仕込んだ鍋に食材や調味料を足すという作業があります。
これはただ単純に足すだけで、頻度は週1回程度。
だから何も難しいことはなく、時間になったら入れるだけなのですが・・・。

ある日のこと。
その鍋があったので、俺は時間になったら決められた食材を入れました。
が、このとき。
いつもなら社員たちが用意する合わせ調味料などはなし。
でもまぁこれは社員たちが出勤してから、そのことを伝えればいいだけ。
だから俺は食材だけを入れました。

そして社員たちの出勤時間に。
社員Aが来たので、
「食材だけ入れています、合わせ調味料は無かったので入れていません」
と報告。
社員Aは
「はい、分かりました。昨日は俺は休みだったので調味料のことは昨日居た社員に確認してから」
ということになりました。
まぁ俺は自分のやることはやったので、後は社員に引き継いだ形です。

で、この後。
その前日に鍋を仕込んだ社員B(以下カベ夫)が出勤してきました。
社員Aがカベ夫に合わせ調味料などのことを確認すると、カベ夫が一言。
「あ、もう食材も合わせ調味料も全部入れてるッス」
その瞬間、社員Aが「マジか・・・」と崩れ落ちました。
そしてその様子を見ていた俺も心の中で、「うわぁ・・・」と叫びました。
正直ありえんだろと。

この作業ですが、元店長がいた頃からこういうルール。
夜に社員が仕込んだ鍋に、朝、俺たちが食材や調味料を入れる。
何一つ難しいことはないのですが・・・。
社員AがTOPになってから、そこらへんの連携がうまくとれていなかったようです。
その結果、食材を2重に入れるというエラい事態に。
社員Aは「マジか・・・マジか~」と1人で鍋の前で呟いていました。

と、そんな様子をみて、また俺に余計な飛び火が来ると思って身構えました(笑。
「何か言ってくるかな」と。
でも、これはさすがにカベ夫が怒られていました。
「いやいや、さすがにそれは(食材は入れています)書かないと!!」
俺もこれには同意。
以前から書いていますが、大量の食材や調味料を入れた鍋を見て、「○○が入っている」とか分かることは不可能です。
「入れた人間」しか分かりません。
だから今回のケースは、他の人間が見ても分かるようにメモを貼っておかなければいけない訳で・・・。

この後。
火にかける前だったこともあり、社員Aはその余分に入れた食材を取り出していました。
その様子をみて、俺も気を遣って声をかけました。
「あの、今度から俺の時間帯で入れない方がいいっすかね?」
と。
すると社員Aは・・・
「あ、とりあえず入れる前に鍋をかき回して、食材とかが入っているかどうか確認してください」
とのこと。
それを聞いた俺は、
「いや、そんなことやるぐらいなら、ハッキリと決めた方がいいのに」
と思いました。
だってその方がどう考えても楽で安全ですよね。
また見た目で分からなくて同じ悲劇が起こる可能性もあります。
でも、俺はそれを言うのも面倒なので、すぐに「はい、分かりました」と返事し、この場は終わりました。

で、それから数日後。
再び鍋が用意されいることもありましたが、チェックして分からないときはとにかく入れないようにしました。
担当した社員が出社してからどうするか判断。
けっきょく、これがもっとも間違いがないわけです。
そしてそれを繰り返すこと2回。
俺の時間帯では「鍋のことは気にしなくていい」ということになり、解決しました。
まぁ微妙に不完全燃焼的な終わりですが・・・ガタガタ言っても始まらないので、これはこれで良しとすることに。

とまぁ、今回は理不尽に怒られることもなかったので、更に社員Aとの間に軋轢が発生することもなかったのですが・・・。
かなり驚いたのは、メモを残さなかったカベ夫の行動。
これまでに数年、実際に料理を作っている人間なのですから、「見た目で分からない」ことは分かりそうなもので、メモを残すという発想になると思うのですが・・・。
こういうトラブルに繋がるような考え方をする人間がいる。
とにかく分からないものには迂闊に触れられない、改めて油断は出来ない職場だと感じました。

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