さよなら店長

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(*以前の記事を引っ越しました)

今から1ヶ月と少し前のこと。
バイト中、店に電話がかかってくるので出てみると、8月末で別な部署に異動した元店長からでした。

「どうしたんですか?」
と聞いてみると、
「いや、きょうは○曜日なのでkanimisoさんが入っていると思って・・・」
ということで、俺に用があって電話をかけてきてくれたようです。
で、話を聞いてみると・・・・・・。
9月いっぱいをもって会社を退職したとのこと。
店長の職を辞め別な部署に異動した時点で、いずれはそうなると思ってはいましたが・・・。

と、そんな話を聞いた時、俺は、
「あ~バイトの俺なんかにわざわざすいません」
と言いました。
すると元店長は
「いやいや、kanimisoさんにはお世話になったので」
と一言。
これを聞いた時は嬉しくなりました。
俺としては「世話してやった」なんて気持ちは微塵もなく、協力出来ることは協力するというスタンスで店長と接してきただけに、それを店長が分かってくれていたことが嬉しかったのです。

元店長と働いた期間はおよそ3年。
物事の考え方の違いから言い争いをしたこともありましたし、このブログでも店長のことをディスったこともあります。
でも、お互いの根っこの部分では、それなりの信頼関係があると思っていました。
俺がミスしてもそれが社員Aに伝わらないように、うまくフォローして助けてもらったりしましたし、俺は俺で店長の負担を減らすため、備品の買い出しも率先してやったりもしていましたから。
そのことを心の中で感謝してくれていたというのが、この電話で分かりました。
人間、こういうときは本当に嬉しいものですね。
「やってきたことは無駄じゃなかった」と分かったときは。

で、退職の挨拶をされた後、ちょこちょこと話しました。
その中で俺が、
「去年退職の話を持ち出したのに、ここまで無理に働かされて・・・」
なんて話をすると、店長は、
「いやいや、けっきょく俺がこういう性格だからいけないんですよ」
と。
「辞めようと思えばすぐにでも辞められてた、でもズルズルといってしまった」
と、責任は自分にあるようなことを言っていました。
でも俺は、以前から深刻な人手不足であることは知っていますし、そんな中で元店長が容赦なく辞めたら店が回らなかったであろう事も知っています。
だからこれを聞いて、
「とにかく優しすぎる人だったんだ」
と感じました。
もうちょっと鬼になった方が世渡りも楽でしょうし・・・。
ついつい相手のことを考えて行動してしまう。
それゆえ、パートやバイト、社員に厳しく指導出来ない・・・。
管理職にはまったく向かない人で、そういう人に店長をやらせた会社には、若干怒りのようなものを感じずにはいられませんでした。

と、そんなわけで、退職してしまった元店長。
最後はお互いに「お世話になりました、お元気で」という感じで挨拶をすることが出来たのは、店長が電話とはいえわざわざかけてきてくれたおかげなので、本当にありがたいことだと思いました。
ただ、非常に残念でもあります。
どうせ仕事をするなら、店長のようにこっちがやってくれたことをわずかでもいいので、感謝してくれる人の下で働きたいものですしね。

まぁ元店長は俺よりもまだまだ若い人。
真面目な性格で仕事は出来る人なので、次は無理な管理職などに就かず、その能力を発揮し幸せな人生を歩んでくれる事を願います。

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