絶対に相容れない人間もいると分かった

(*以前の記事を引っ越しました)

前回のつづきです。

社員たちがやり忘れた作業に対するメモを残した翌日。
出勤すると、1枚のメモが置かれていたので読んでみると・・・。
俺がきのう残したメモに、こんな言葉が書かれていました。
「口で伝えてください!!」
・・・・・・。
これを読んだ瞬間、俺はカーッと頭に血が上りました。
「忘れないように」とか色んな事を考えてメモを残したのに、この言われよう。
「ふざけてんじゃねえぞ!クソが!」とブチギレ。

ちなみにこの合わせ調味料のケースで、こういうメモを残すのはこれがはじめてではありません。
元店長の頃から4~5回はやっています。
もう出勤した直後ながら、怒りで体が震えるほど腹が立ちました。
この後。
職場をウロウロしながら、
「きょうの引き継ぎ時にどういう風に社員A言ってやろうか」
なんてことをしばらく考えました。
「俺はこういう風に考えていたからメモを残したんです」的な。

15分後。
脊髄反射で怒りまくっていた俺も、この頃には少し落ち着いてきました。
で、まぁ社員Aにどういう説明をしようか考えてもいたのですが・・・。
まずはその残されていたメモをビリビリに破りました。
社員Aの書いた「口で伝えてください!!」を読むと、再びフツフツと怒りが湧いてくるからまずそれを防ぐためにゴミ箱へ(笑。
すると更に落ち着いてきて・・・。
なんだか社員Aに説明するのが面倒になってきたのです。

というか、社員Aは俺とは真逆の人間。
例えば以前にこんなことがありました。
「無理な人はやっぱり無理でした」
これは俺がサービス残業をやっている最中に、
「まぁあれぐらいやったって当然だっちゃ」
的なことを俺がいる場で言っていたのですが・・・。
これ、俺なら絶対にそういうことは言いません。
言うとしても、その場にその人間がいないときに言うし、それなら俺も構わないと思っています。
まぁ職場でのそこらへんの陰口は仕方ないと俺は考えているので。
しかし、そういうことを本人の耳に入るように言ってしまう社員A。
俺に感謝の言葉を言うことはないのに、こういうことだけを言うのが何とも・・・。
無駄にこちらのやる気を削いだところでメリットは皆無に等しいのに。

と、まぁそんな人なわけです。
社員Aと俺。
お互いに40年以上生きてきて、考え方は真逆。
そういう人にいくら俺が気を使ったのを説明したところで・・・。
「いや、そんなの気にする方がおかしい」と一蹴されてしまうだけだと気付きました。

で、このとき、ふと思ったんです。
俺はこれまでの人生でこういう時、相手を説得させようとしてきました。
「いやいや、それはこういう理由でやったんです!」
でも、それは間違っていたと、この歳になってようやく気付きました。
人間1人の根本的な考え方を変えさせるのは、俺には無理。
だからこういうときは、改善策を考える方が大事だと思いました。
今回のケースで言うなら、
「自分だけが見るメモを残す→それを社員が出勤したときと、自分の退勤時に2回チェック」
ここまでやれば、98%ぐらいの確率で伝え忘れは防げるはず。
これを思いついた時、ほぼ怒りもなくなりましたし、社員Aにこの件で何か言う必要はないと分かり、引き継ぎ時に何も言いませんでした。

んで、まぁそんなことに気づき・・・後でよくよく考えてみたら、
「俺は自分が如何にダメか思い知っているけど、社員Aにそれは分からないよな」
ということも分かりました。
「使えない奴」とは思っていると思います(笑。
でも、やはり何百、何千と失敗を繰り返してきた自分だからこそ分かることもあります。
それこそ前回書いたWAONの取り忘れとか。
ああいうことがあったから、俺は自分を信用しないわけです。
しかし、社員Aはそれを知りません。
そこらへんを埋め合わせることも出来ませんから、やはりこういうときは相手の要求に対し妥協点を見つけることが最適なんだと、ようやく気付きました。

まぁこのことも今になって思えば、昔から親や友人たちがアドバイスとして言ってくれていたことのように思います。
でもアホな俺はそのことに気付けませんでした。
自分がスッキリするために相手を説き伏せることに必死だったというか。
無駄なことに熱くなっていただけ、今のような人生になっているのでしょう。
このことに20歳ぐらいで気付けていれば・・・。
今ごろはどこぞの会社の係長ぐらいにはなれていたかもしれません(笑。

というわけで、天敵である社員Aとの出来事により大切なことを学べ、これからはそういう風に生きていこうと思い、メデタシメデタシになりそうなものなのですが・・・。
悪いことは続くというか、トラブルというのは起きるもので。
それにより、俺は本当に立ち上がれなくなるぐらいのショックを受けることになるのです。

次回につづく

にほんブログ村 その他日記ブログへ にほんブログ村 その他日記ブログ 無職日記へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました