恨み節の理由

先日、俺が正社員時代のクソ社長の記事をUPしました。
これまでは書いていなかった働くに至る経緯を書いたのですが、読んだ人の中には
「自分から頼み込んで弟子にしてもらったのに、こんな風にボロクソに書くのはひどいんじゃないか?」
と思った方もいると思います。
「勝手にイメージを美化させて、違うと分かったら斬り捨てるのかよ!」って言われたら、俺は返す言葉もありません。
クソ社長の下に付くというのを選んだのは誰でもない自分です。
まともな人ならこのような恨み節は書かないと思います。

ただ、書いていくにつれて思い出したことがいくつかあり、それにより後悔しているのだなと気づいた部分があるので、この機会に書こうと思います。

この記事でも書きましたが、俺がクソ社長のことを知った2003年~2004年ごろ。
当時のクソ社長は業界のちょっとした風雲児みたいな存在でした。
手法としては、今まで業界で3万円で売られていたような商品を、自らのネットショップでは5千円で売るというもの。
商品はコピー品とかではなく、正規の商品。
この当時の俺はとんでもない衝撃を受けました。

んで、これまでの既存の店からしたら「こりゃ太刀打ちできない」値段設定なんですね。
しかもネットショップゆえに全国から注文がもらえる。
クソ社長は凄まじい勢いでネットショップを成長させていきました。

そしてそのとき。
ブログもやっていて豪快な物言いで業界に対してもの申していたのですね。
それを見て俺は「この人は凄い」と信じ込んでしまったわけです(苦笑。
でも、このときはクソ社長は「本当に凄い」としか言えないぐらいの存在でした。
値段が安いとかだけではなく、同じようなネットショップと比べてお客様のことを考えたサービスがズバ抜けていたのです。

と、そんな感じでブイブイ言わせていたクソ社長。
打つ手打つ手がとことん当たり、売上げは増大していく一方。
面白くてたまらなかったと思います。
そんなときに自分を慕って県外から就職希望の俺がやってくるわけです。
元から増長しやすい気質のクソ社長。
最高に心地よかったのでしょうね。
その結果、「面倒みてやるから来い」って感じで無能な俺を雇ってくれたわけです。

で、なんだかんだで俺が入って3年目ぐらいまではクソ社長のネットショップは順調でした。
コインカウンターの一件や時折「ん?」と思うような言動はあるものの、そこまでひどくもなかったのですよ。
だから俺も働けていたわけです。

が、しかし。
商売ってのはそうは甘くないもので・・・。
クソ社長のやり方は当初は斬新だったのですが、数年経てば同業者が真似をしだします。
特に2000年代後半において新たなネットショップが次々と出てきたことによって、売上げが徐々に減少。
また当初は大手の宅配便の業者に交渉して格安の運賃で運ばせていたのですが、それもいつしか正規料金にさせられたりしていたのですよ。
ゆるやかに売上げが下がっていくなかで、コストはかさんでいく。

それに対してクソ社長は手を打ちます。
ただそれらの手が過去の成功体験に固執したもの。
そのときにはすでに通じなくなっていました。
ま、最初の成功もたまたま時代の流れとハマって発生したものだと思います。

更に数百万かけて設備やネットのシステムを整えようとするのですが、その中にはまったく効果のないものもあり無駄な出費に。
やる事なす事裏目裏目の状況になり、ブイブイ言わせていた無双状態のころとは一転、どんどん追い詰められていったようです。
それにより、部下であるパートや社員たちへの当たりが厳しくなります。
この頃からパワハラモラハラが強くなり、初期に雇ったおばちゃんパートたちが全員辞める。
社長から目の敵にされた社員が連日プレッシャーをかけられ退職するなど、社内の空気もどんどん悪くなっていく一方でした。
特にネットショップ担当の専門的な知識を持った社員が辞めたのが痛かったですね。
こういう人の穴埋めって簡単に出来るものじゃないので。

そしてこの後。
俺もパワハラモラハラの対象になり、日々徹底的にやられます。
働き始めてあと少しで6年ってところで完全に心が折れ退職することになりました。
まぁ俺が辞めても上記の社員ほどの被害はなかったようですが、雑用全般をこなしていた俺がいなくなった後は、それなりに他の正社員たちがワリを食う形になったようです。
この正社員時代、めちゃくちゃなワンオペをやらされたこともあり、俺は今でもワンオペでやっている方々を見ると同情してしまうのです。
本当に理に叶っていないワンオペをやらされるのは地獄ですよ。
自分が商売の責任者で納得した上でやっているとかなら良いですが、そうじゃなければあんなに辛いものはありません。

というわけで、3年目ぐらいまでに辞めれば、心に深い傷を負うこともなかったのだと去年あたりに気づいたのです。
働いた期間としては短いですが、まぁ良い社会勉強になったなと。
しかしこの当時はクソ社長の本質に気づかずにそのまま働き続けてしまった結果、泥沼にはまったわけです。
これはやはり大きな後悔です。

ちなみに余談ですが、俺以外にもこの社長を慕って県外からやってきた俺が知る限りでは3人います。
その中にはプロもいるので、まぁそういう人でもクソ社長のブログに騙されてしまうものなんだと。
いやね、本当に書いていることはまともなのですよ、理想論だから。
しかし実態は超絶真逆というから最悪なのです。
ちなみにこれらの人間はすでに全員辞めています(笑。

というわけで、本来なら感謝すべきはずの人なのですが、こういうことがあり散々パワハラモラハラをされたので、今となっては
「一生許さない人間」となりました。
「俺の心が狭い」と思う方もたくさんいるでしょうが、こればかりは譲れません。

それとこんだけ書けるのは、俺は数年間の間は献身的姿勢で働いたという自負があるから。
間違いなく受けた恩、もらった給料以上の働きしました。
ま、クソ社長は認めてくれないとは思いますが(笑。

と、そんな正社員時代の経緯。
10年以上の時間が経った今となっては、とにかく若い頃の愚かな判断を悔やむばかりです。
もしあのときに戻れるなら、命がけで自分を説得すると思います。
今の俺なら絶対に出来ます(笑。

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