40歳を超えてもヒヨコだった

急なことながらも親戚や父の知り合いが集まり、いよいよ通夜を行う段取りに差し掛かった頃。
ここに至るまでの間、葬儀の担当者や神主さんなどとの話合いに母と一緒に立ち会って感じたことが一つ。
それは、
「おれってヒヨコみたいな存在だな」
でした。

 

今回、喪主を務めるのは母。
担当者や神主さんとのやりとりは主に母が行うわけですが。自分はただその場にいるだけというか、後ろを付いていくだけ。
まるで親鳥の後をピヨピヨと鳴きながら付いていくヒヨコのように。
金を出すわけでもなく、その場を仕切る能力もない。
葬儀のあれこれを決める話し合いの中で、そんな様子を見て察した担当者の方は、たまに「息子さんはどう思いますか?」と声をかけてくれ、少しでも会話の中に入れてくれようとしてくれるのですが・・・。
こういうことに対する知識や常識を持ち合わせてないため、たいしたことも言えません。
何とも無駄に気を遣わせて申し訳ないという思いでいっぱいでした。

そもそも自分の場合は40歳を超えている、中年のおっさんです。
だからこういう状態というのは、周りからみて「可愛いヒヨコちゃん」ではなく、「クソ可愛くない情けないヒヨコ野郎」でしかなく・・・。
こういう日のために備えないまま生きてきた自分。
全て己のせいとはいえ、この状況を受け入れるのはかなりしんどいものがありました。
が、そんな自分の気持ちとは関係なく時間は進み、いよいよ通夜を行う時間に。

次回につづく

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