20年以上使い続けて轟音を発するようになった蔵王の家の換気扇。
こればかりは放置するわけにはいかないので、とりあえずネットで修理業者を探しました。
で、調べてみたところ、業者は2~3社見つかりました。
ただ全て蔵王から遠い場所の業者で出張費がかかる模様。
これに換気扇本体+工賃が加わると5万円ぐらいになりそうな感じのため、なかなかのお値段。
「どうしたもんかなぁ」と悩んでいると、以前に叔母が蔵王にある電気屋さんにエアコンの取り付けを頼んだことを思い出しました。
なので町の電気屋さんをネットで検索。
その結果、3件の電気屋がヒットしました。
が、商品を売っている町の電気屋さんタイプのお店は1軒のみ。
やってくれるか不安でしたが、とりあえず電話してみました。
すると風呂場の換気扇取り付けもやっているとのこと。
まずは見積もりに来てもらうことにしました。
当日。
予定した時間よりも若干遅れて電気屋さんがやってきました。
見た感じの印象は、個人商店の好き勝手にやっているオヤジみたいな感じ。
どことなくゆるい雰囲気というか。
近年、あまり見ないタイプです。
ただ、俺はこういう人は嫌いではありません。
だから多少時間にルーズなのも許せました(笑。
で、見てもらうと、この手の工事には慣れているようですぐに状況を把握し、パパッと見積もりを出してくれました。
金額は全て込みで25,000円。
当初は5万円を想定したこともあり、「この金額なら・・・」とそのままお願いすることにしました。
ちなみに町の電気屋さんに連絡を取る前、ネットで換気扇本体の値段を調べました。
すると6,000円程度。
だから母と「本体は俺らで取り寄せて、それを付けてもらえば少しでも安上がりになるかも」なんてことを話したりしていたのですが・・・。
その後にネットでこちらの記事を発見。
“まちの電器屋に嫁いで1年の素人が感じたこと。まちのでんき屋さんに入るのにちょっと戸惑っている人へ。”
これを読んで、そういうのはNGなのだと知りました。
先に読んでおいてよかったです(笑。
そうじゃなきゃ俺も悪気なく頼んでいたかもしれません。
今はネットで簡単に値段を調べることが出来るから、こういうことを頼む人もかなりいるのでしょうね。
店側の事情を考えず、一番安い価格を見て「え?本体6,000円ぐらいで買えますよね?」とか言っちゃう人が。
昔ながらの商売をやっている人にとっては、かなりやりずらいのだと思いました。
んで、取り付け工事当日。
ちょっとどんな感じの工事をやるのか見てみました。
YouTubeなどでは自分で交換する方もいたので。
だからもしかしたら、換気扇本体を取り寄せて自分でやった方がもの凄く安く出来た可能性もあると思っていたのですが・・・。
3分ほどオヤジさんが作業している様子を見て、「俺には無理だったな・・・」と悟りました。
オヤジさんは簡単そうにやっているけど、それはこの手の作業を数百回と繰り返した経験があるから。
それと腰にぶら下げた多くの工具を使いこなしているのを見ると、まぁ仮に工賃として2万円取られても安いように思いました。
自分で必要な工具を買ったり作業したりすることを考えたら・・・。
しかも何かトラブルがあっても対応できないことを思えば、このオヤジさんの技術にお金を払うのは当然だと思いました。
だから上記リンク先の電気屋さんのお嫁さんが書かれている「適性料金」の意味もよく分かります。
本来はこういう技術には、きちんとした報酬を惜しまずに払うのが当たり前なんですよね。
「高い」とかいうんだったら、「じゃあご自分でやってください」になるわけで。
と、そんなことを作業が終わるまでにアレコレ感じました。
ちなみに作業にかかった時間は40分ほど。
予定では1時間前後という話だったので、ずいぶんと早かったですし、自分がやったら1日かかっても終わらないかもしれないなんてことを思いました(笑。
短時間で間違いなく正確に取り付けてくれることを思えば、本当に2万円なんて安いものです。
あ、それと今回驚いたのは、換気扇の性能が格段に上がっていたこと。
動かしても「ブーン」という音がほとんどしないのです。
だから作業が終わった直後、確認のために付けたときはかなり焦りました。
「え?オヤジさん取り付け失敗したのか?」と。
でもオヤジさんいわく、昔はファンの部分が金属製だったが今はもっと軽量の材質のものに切り替わっているから音がしなくなっているとのこと。
母も後日、蔵王に行ったときに驚いていました。
とにかく技術の進歩というのは凄いものですね。
というわけで、はじめて利用してみた町の電気屋さん。
これまで何十回とそのお店の前を通ることがあり、失礼ながら「商売として成り立ってんのかな」と思いましたが、まだまだ必要とされる場面はいくらでもありますね。
ネットや大型家電量販店で安く買うことが当たり前で商売としては大変でしょうが、困った時に頼れるこういう町の電気屋さんには今後も頑張っていただきたいと思います。
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