(*以前の記事を引っ越しました)
自分から見て、店がオープンした時からパートのトップとして店を引っ張っているように見えたEさんという方がいました。
そんなEさんが先月末に退職。
自分は一言別れの挨拶を交わし餞別も渡したのですが、どうしても最後に気になったのは「退職理由」でした。
以前の記事で述べましたが、一度退職して出戻ってきた事もあり、これで「やっぱりまた働かせてください」なんてEさんが戻ってくるなんてことがあったら・・・。
店やお客様にとっては良いことだとしても、餞別まで渡した自分としては正直複雑な気分になります。
だから後日、よく一緒に働いていたパートのフジ子さんに聞くことにしました。
といっても、この時点では「まぁどうせ店長のやり方や会社の方針が許せなくなったんだろう」と八割方思っていたのですが・・・・・・。
後日。
引き継ぎ時にフジ子さんに会った際、ストレートに聞いてみました。
「Eさんの退職理由ってなんだったんですか?」
すると、フジ子さんはちょっと困った顔をしながらも、今回の経緯を話しはじめ・・・。
事が起こったのは5月上旬。
フジ子さんが都合により連休を取っておりその場にはいなかったそうなのですが、なんでもその日、社長がヘルプかなんかで店に来た際、営業時間中に突然なんの脈絡もなくEさんにこう言ってきたそうです。
「他店からヘルプに来る人たちが、あなたのことを怖いと言っている」
と。
このことを聞いた自分はビックリ。
というのも、うちの社長はこういうことを言わない人。
人手不足ということもあり、なにかあっても目をつぶるタイプなのです。
多少性格などに難があっても雇い続ける方を選ぶというか。
それゆえ、Eさんに直接こういうことを言うのはよほどの事。
またそんな社長の気質を自分たちもよく分かっています。
だからこそ、この発言が何とも重いといいますか・・・ある意味、お局さまのような存在であるEさんに対しての「クビ宣告」のようなものだと感じました。
社長の言葉をストレートに言い換えると
「あなたがいると店全体の雰囲気が悪くなる、もう辞めてくれ」
みたいな。
そして、そんなことを突然言われたEさんは大ショック受けたようです。
自分としては周りに多少怖がられている、煙たがられているということは薄々感じつつも、お客様のことを思って一生懸命やってきたのに・・・・・・前触れもなく社長からこんなことを言い渡される。
しかも人が余っているとかではなく、慢性的な人手不足でシフトのやりとりでも苦労している状況の中でです。
そんな中で言われた社長からの一言。
プライドもあるEさんとしては退職するという道を選ばざるを得なかったようです。
そしてこういう理由だから、自分とかには退職することを伝えなかったのだと思いました。
クビを言い渡されたようなものですから・・・。
と、そんなことが起きていたとは想像もしていなかった自分は、この話を聞いてかなり驚かされました。
でも、この後もフジ子さんを含め、一緒に働いていた人たちの話を聞いていくと、Eさんという方は周りからするとかなり険悪なオーラを出してしまう方だったようで・・・。
正しいこととはいえ他人に対する指示の言い方がキツかったり、自分の思い通りに店が回らないと、無言で静かにキレ続けたりと・・・。
そういうのを一緒に働いていた人たちは、いやでも感じ取ってしまい店の中が妙な雰囲気になったそうです。
で・・・。
そんなことになっているとはまったく自分が知らなかったのは、営業時間中にEさんと一緒に働いたことはなかったから。
自分がEさんと会っていたのはお客様のいない引き継ぎの時間帯のみ。
だから、自分はEさんのそういう厳しい部分を見てきませんでした。
ただ、一度だけEさんに対してゾッとした出来事があります。
それは以前似も書きましたが、店長が店長の仕事をしていないからという理由で、
「○○さんが店長の仕事をしていない以上、私は店長とは呼ばない。○○さんと呼ぶ」
という話をEさんから直接聞いたとき。
そうしたくなる気持ちは分からないではないものの、それを実行するEさんに背中が寒くなるような怖さを感じました。
で、今になって思えば、この部分が周りとの軋轢を生み、最後は社長から「クビ」みたいなことを言われる原因になったのだと思います。
ちなみにフジ子さんも、店長に対しては店長としての仕事をしないことに対して怒りを覚えており、ときには言い争いになるようなこともあったそうです。
でもその後、Eさんのように店長を○○さんと呼ぶなんて事はしていません。
ここら辺の差が、今回大きく出たような気がしました。
そんなわけで・・・。
Eさんが会社に復職することはほぼないと知り、自分としてはその点においてはホッとすると共に、やはり餞別を渡してよかったと思いました。
自分1人からでも餞別をもらったことは、こういうことがあったEさんにとってはほんのわずかでも救いになったと思うので。
そして・・・社会の中で生きていくためには、やはり周りとの協調が大事で、いくら自分が正しいからといって、やってはいけないこともあるのだと強く実感しました。
今後、自分も社長からクビ宣告をされないよう、基本1人勤務とはいえ、周りとの接し方には充分に気をつけていこうと思います。
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