前回の続きです。
9時30分になり、葬儀社の方が父の遺体を運ぶため病室にやってきました。
母と一通り挨拶を済ませた後、看護師さんや自分と協力して父の遺体を特殊なカートへ。
そして、そのまますぐに病室を後にしました。
病室を出てエレベーターに向かう途中、複数の看護師さんたちに挨拶されました。
「この度はご愁傷様です」的な。
ただ、前回書きましたが、看護師さんたちは仕事でやっていることは分かっていたこともあってか、どこか看護師さんたちの言葉が上っ面だけのように感じてしまうのです。
またこのとき、看護師さんがこっそりと、
「どうする、どこまで付いていく?」
「あ、○○先生が見送りに来るそうだから、あたしたちはここでいいんじゃない」
なんてヒソヒソ話も、なぜかこのときはクリアに自分の耳に入ってきて。
そんなこともあり、やはり看護師さんや先生たちは「仕事」なんだなと思いました。
まぁ、緩和ケア病棟に移って1日。
父に対して思い入れがないというか、ザックリしているのは当然のことなのですが。
でも、身内との悲しみの温度差のようなものを感じずにはいられませんでした。
エレベーターで地下に降り少し歩くと、父の担当医だった若い先生が。
先生は母にお悔やみの言葉を述べた後、「あまり苦しまずに亡くなられたと思います」というような意味合いのこと母に伝えて慰めていました。
その後は遺体搬送車(寝台車)に父を乗せて、母がお医者さんからもらった「死亡診断書」を持って同乗。
そして先生や父の最後を看取ってくれた看護師さんに見送られながら出発しました。
これには、これから診察などもあって忙しいことは分かっているだけにありがたかったです。
もちろん、申し訳ないという気持ちもありましたが。
で・・・。
父を見送った後は看護師さんと先生にお礼を言い、自分も病院を後にし家に向かいました。
が、その途中。
この後のスケジュールを考えると(弟も入院している等)、まずは食料を確保して置いた方がいいと思い、セブンイレブンに寄ることに。
おにぎりや弁当、麺類などを2,000円ほど買っておき、家に戻りまずは食事。
その後は、父の遺体が安置されているセレモニーホールへ。
突然のことでこれからの段取りがどうなるかはほとんど把握出来ていませんでした、家から近いセレモニーホールを選んだこともあり、かなり行動しやすかったのがせめてもの幸いでした。
と、そんなわけで・・・。
これにて父が亡くなったことについては終わりです。
長い期間読んで下さった方はありがとうございました。
この後の通夜や告別式で有ったことや感じたことを「父が亡くなった後」編にで記事にしていきます。
独身フリーター40代男が感じた様々な現実を書いていこうと思います。
救いのない暗い話になるかもしれませんが、よろしければお付き合いください。
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