時代の先を行っていた叔父さん

前回のつづきです。
10月に叔父さんが肺の病気により亡くなってしまったのですが・・・。
その後、これまで知らなかったことを知りました。
まず1つは、叔父さんの別な顔というか、ちょっと驚かされたことを。

この叔父さん。
俺が小さいころから面倒を見てもらった人で、高校ぐらいまでは顔を合わせることもありました。
叔父さんの息子である従兄弟と、その当時はよく遊んでいたのです。
今はその従兄弟との関係は様々な出来事により冷戦状態です(苦笑。

とまぁそんなことは置いときまして・・・。
んで、叔父さんと接していて感じたのは、非常に倹約家であるということでした。
お金に関して良い意味でシビア。
ケチ臭いとかではなく、無駄遣いをしないイメージが非常に強い人でした。
例えばガソリンスタンドで給油する際も、店員さんに「ここらへんキレイに拭いてくれや」とか頼んで、洗車をせずに少しでも車をキレイにするなど。
あと、かなり強い印象として残っているのは、メガネの作り方。

俺の父もその叔父さんもメガネをしていたのですが、あるときのこと。
うちの父に叔父さんが
「お兄さん、ここに頼んでパーツを集めれば、1,500円ぐらいで今使っているメガネと同じものが出来ますよ」
とか話していました。
このときは俺も小学生ぐらいだったので、この会話の意味をよく分かっていませんでした。

が、今なら分かります。
それから15年ぐらい経ったころ。
友人がメガネを作りにいくというので付き合ったのですが、そこは大手のメガネ屋さんではなく、ちょっとこじんまりした店。
店内に入ると想像よりも多くのお客さんがいて、友人がメガネのパーツを選んでいく光景を見ていたのです。
そして一通り選び終わって待っているとき、友人から説明を受けました。
「ここでメガネを作れば、他の店では3万円のものが2,500円ぐらいで作れる」
これは今の時代なら珍しくもなんともないでしょうが、この当時はかなり画期的なシステムでした。
要は知らない人は大手のメガネ屋へ行って言われるがままに3万~5万円払ってメガネを作るけど、実は問屋を通さず直接取引みたいなもんをしているこの店では、同じものが2,500円で作れる。
「だからそういう店に行って買うのはもったいない。なのでこの店はこれだけたくさんのお客さんがいるんだ」
という説明を友人から聞いて、けっこう目からウロコだったのですが、その時思い出したのが15年前に聞いた叔父さんの話。
つまり、あのときの父に話していたのがこういう事だったんだと分かりました。

ま、今なら本当に珍しくもなんともない事だと思います。
でもネットが普及するはるか前の昭和の時代。
そういう普通の人ではなかなか知らないようなことを実戦していたというのは、なかなか凄いことだと思います。
知恵を使って良い物を破格の安さで手に入れていたわけですから。
俺のように安い金を払って粗悪品を手に入れることが多い男とは大違いです(笑。

ということで、叔父さんのそんな部分に先見の明というか、非常に賢い人だと思っていたのですが・・・。
この前、俺が線香を上げに行ったとき。
叔父さんがやっていた商売に関わることで「やってしまっていた」ことを聞いて、その知らなかった顔に驚かされることになります。
長くなってしまったので、それはまた次回に。

つづく

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