車は徹底的に見た目で選んだ方がいいと気づいた

俺がペーパードライバーを脱して車を運転するようになったのは、今から13年前。
秋田県のとある田舎の方で暮らしていたのですが、自転車での移動生活に限界を感じて、親に頼み込んでお金を出してもらい車を買うことに。
友人の紹介で親切な個人中古車ディーラーを紹介してもらい、自分好みの軽自動車を買うことが出来ました。

それから11年。
こすったり軽くぶつけたりをしながらも、その軽自動車を乗り続けていました。
お金があればおそらく買い換えていたかもしれませんが、皆さまご存じの通り、俺にそんな選択肢はありません(苦笑。
まぁ日常生活で使う分には何の問題もなかったので、そのまま乗り続けていました。

で、ある日。
父のがんが発覚して、車を引き継ぐことになりました。
父から引き継いだのは普通車のハイブリッドカー。
父は新車で買ったので、おそらく250万円ぐらいはしたと思います。
俺が乗っていた軽自動車とは、車格(車のランクのようなもの)や性能が段違い。
俺の軽自動車も年数的にそろそろ買い換えの時期だったため、この父の車が引き継げたことはラッキーでした。
病気が発覚して引き継いだという事実は悲しかったですが、タイミング的に本当に無駄がないというか。
金がない俺にとってはアシの確保も出来たわけですから、本当にありがたかったわけです。
それ以降、その父の車を乗り続けて、いまに至ります。

それでですね、2年以上本格的に乗ってみて、もの凄く実感したことがあるのですよ。
それは
「車というのは、自分が好きな色や形のものに乗るに限る」
ということ。

父の車を引き継いで2年。
飲食のバイトをしていた時は往復30キロ。
性能的には軽自動車とは比べものにならないほど楽でした。
軽く踏んだだけで出るスピード。
軽自動車も充分なスピードは出ますが、ある程度の領域になるとどうしてもパワー不足は否めなかったのです。

後は車が持っている雰囲気といいますか。
父が残した車に乗っていれば、バイトのおっさんであっても少しは箔がついて様になったような気がしました。
俺の本来の収入では乗れない車なので。
だから非常にありがたかったですし、感謝しながら乗っていました。

が、ある日。
その父の車が残した車に乗っていると、軽自動車に乗っていたときほどワクワクしないということに気づいたのですよね。
先に述べたように車としては父の残した車の方が立派です。
他人に「どっちの車がほしい?」と聞けば、9割以上は父の車の方を選ぶでしょう。
でも、俺としては、あのボロくても自分の好きな色、形で選んだ軽自動車の方が運転していて楽しかったのですよね、間違いなく。
これはやはり”自分で選んだ好きなもの”が大きいのだろうなと。
父の車は父の好みで選んだ形や色であって、俺の好みのものではない。
だから性能が格段に良いにしても、乗っていてしっくりこないのだと思いました。
これが自分で選んだ車なら、不思議とボロくてもふとした瞬間に見る度に、「いいな」と思えるときがあるのですよ。
他人からしたら誰もそんなことは思わないでしょうが、自分だけには何年経っても魅力があり続けるのです。
それは最後に売るときまで続いていました。

と、そんなわけで、これにより分かったことが一つ。
それは、車はやはり自分が好きな色や形のものを選ぶべきだということ。
車が好きな人間なら、後悔しないように徹底的にこだわった方がいいようです。

もちろん、お金があればなんでも好き放題に選べるのでしょうが、俺の場合はそうはいきません。
となればどうするのがいいかというと、それは中古でもいいからとにかくその自分の好みを優先させた車を選ぶべきなのだと思いました。
俺もおそらく後1回ぐらいは車を買い換えるときがやってくると思います。
そうなったとき、とにかく重視するのは見た目。
性能的なものは、軽自動車でも満足出来ていたことを思えば、俺は軽自動車がピッタリの男なのだと思います。
使い切れるパワーが俺にはちょうどいいのでしょう。
結局、いくらパワーがあろうとも、“調節”というのが俺は苦手な男なので。
それなら、ベタ踏みでパワーを引き出すような軽自動車の方が運転していて楽しいのですよね。
車の剛性が低いのも、俺にとってはゴーカート気分で楽しめると、自分の軽自動車に乗っていた最後の方に気づきました。

というわけで、おそらく俺が最後に乗る車はおそらく軽自動車になるかなぁと。
まだまだ父が残した車に乗り続ける予定ではありますが、車検のタイミングなど様々なことを考えて、適切なタイミングで、自分の好きな車に乗り換えることが出来たらいいなと思います。
本当にそれが最後の車になるかもしれませんから(笑。

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