追突された母

前回のつづきです。
だいぶ長くなってしまいました。

先週の土曜日。

朝から母と弟は親戚の家へ。
俺も13時ごろに出かけて帰りに買い物を済ませて戻ったのが15時20分ごろ。
いつもなら母たちもこの時間には帰っていることが多いのですが、この日はまだ帰ってきておらず。
「あれ?珍しいな」と思いつつ、俺はすぐに夕飯の準備へ。

食材を切っている最中、まだ帰ってきていない母たちことが気になります。
でも「まぁ道路が混んでいるのかもしれん」とも考えました。
渋滞にはまった時は1~2時間遅れるなんてのもありえますし、過去に実際ありました。
なにかあればスマホに連絡が来るだろうから、そのまま料理を続けていると、母からSMSが。
「いま〇〇です。遅くなりました。道路が混んでいます」
とのこと。
こういう事で気を揉む俺としてはこういう一報をもらえるのは本当にありがたいこと。
だいぶ精神的に落ち着きます。
夕飯の時間までには戻ってくることが分かったので、夕食を仕込んで後は自分の部屋へ。

16時40分ごろ。
母たちが帰ってきました。
とりあえず夕飯も出来上がっていることを伝えようとしつつ、「きょうはおそかったねぇ」と言うと、母から「車をぶつけられた」との話が。
さきほどのSMSには一切事故のことはなかっただけに驚きました。
「え?どういうこと」と。

母いわく、なんでも親戚の家を出たのは12時30分ごろ。
14時ぐらいには家に着く予定だったそうなのですが・・・。
信号のある交差点を走行中、後ろから追突されたそうです。

で、この話を聞いて真っ先に思ったのは、
「高齢のじいさんかばあさんに突っ込まれた?」
でした。
後ろからの追突なんてのはまずそれが相場だろうと。

しかし・・・。
なんと相手は30代の男性。
これを聞いた瞬間、最初の先入観もあって驚いてしまいました。
「え?そんなことあんの?」と。

事故の詳細は以下の通り。
信号の交差点に差し掛かったとき、信号を見ながら前の車に合わせて普通に走っていたそうですが、そのときにいきなり「ドン!」という後ろから追突されたとのこと。
けっこうな衝撃だったそうですが、このとき母は咄嗟に
「車が故障した!?」
と思ったそうです。
後ろから追突されたとはまったく気づかず。

で、車の故障でタイヤか何かがおかしくなったと思い、咄嗟にブレーキを踏んだそうです。
とりあえず車を止めようと。
しかしその後、もう1回後ろの車がぶつかってきたそうです。
その衝撃は強く、母はブレーキを踏んでいたものの前の車と接触。
3台が絡む玉突き事故が発生。

母は最初はまったく追突されたことは分からなかったとのこと。
信号のところで前の車に合わせてスーッと車を進めていたときにぶつかられたもんだから、完全に意識の外だったのでしょうね。
これが右折しようとしてとか事故が起こりやすい場所なら警戒もしているのでしょうが、そうじゃないとまさか後ろから突っ込まれるなんて想像もしません。
だから母も最初は「車が故障した!?」と錯覚してしまったそうです。

と、いきなりそんな状況に巻き込まれた母。
相手がどういう対応したのか聞いてみると、ぶつかった後にすぐに降りてきて謝罪したとのこと。
「申し訳ありません、私が2回ぶつかってしまいました」
と。
世の中には、自分に非があっても認めないクソ野郎もいます。
そういう点からみれば、ずぐに非を認めた相手で良かったなぁと。
とはいえ、後で言い分を変えることもありえるので、これだけで信じてはいけませんが。

で、とりあえず3台はすぐそばにあったコンビニの駐車場へ。
これも本当に事故現場のすぐそばにあったから助かったのだそうです。
またこの日は12月にしては暖かいのもラッキーだったそうです。

この後は当然のことながら警察へ連絡。
警察が来るまでしばらく待つことになったそうですが、このとき。
なんでも母がぶつかってしまった一番前の車の30代女性ドライバー2人が、
「車もたいした傷じゃないし、身体も痛くないから」とのことで、その場を後にしようとしたそうです。
「私たちはいいです」みたいな感じで。

でもそれを聞いた母は引き止めたんだそうです。
「後でどこか痛みが出るかもしれないから、警察が来るまで居た方がいい」と。
それを聞いた女性2人はそれに従い待ってくれたとのこと。

で、ですよ。
警察が到着していろいろと現場検証を始めたら・・・。
女性たちが「身体が痛い」と言い出したとのこと。
母いわく、これは治療費をせしめようとかそういうのではなくて、警察官に状況を聞かれているうちに自分たちが受けた衝撃のようなものを再認識してしまったためじゃないかとのことでした。
最初はたいしたことないと思っていたけど、言われてみるとちょっと首が・・・みたいな。
それと事故直後は大丈夫でも、時間経過と共に痛みが出てくるのはよくある話。
だからこういうときは「自分たちは大丈夫」と思っても帰ってはいけないのですね。
事故に関わってしまった以上はその場に留まる必要があります。
事故は警察に報告する義務があるので。

だからそれを聞いた俺は
「引き止めてよかったね」
と。
帰られていたら面倒なことになりそうですし。
ここは母のファインプレーです。
というか、帰ろうとするのも正直アレですが。
巻き込まれたのは不運だと思いますが、こういう場合はしょうがないものですしね。

んで、肝心の事故を起こした30代男性ですが、警察にも正直に
「自分がぶつかってしまいました。申し訳ありません」
という説明をしていたそうです。
この男性、このときは奥さんと小さい子ども2人と家族での移動中。
これで「俺はわるくねー」とか逆ギレ、もしくは「お前が急ブレーキをかけたからだ!」とか言ってくるような輩だったら、マジで最悪なわけで・・・。
その点、この男性は「私が全て悪いです」と事故現場で認めたとのこと。
母や弟は不運でしたが、相手がまともな人だったのは幸いでした。

ちなみになんですが、母や弟はムチウチにならずにすんだようです。
どこかが痛いとかもなし。
最初は追突されたことに気づかないぐらいですから、おそらく完全に停止した状態ではなく多少進んでいる状態で追突されたため、「ガクン!」と来るようなショックが少なかった模様。
母や弟の2人にそんなダメージがあったら大変なことになりますから、この点もラッキーでした。

と、そんな感じで一番後ろの男性が非を認めて、事故の件は解決。
後は保険会社から連絡しますということになったそうなのですが、問題になったのは母の車。
バンパーがグシャッと潰れた状態になってしまったそうです。

他の2台は警察が終わった後にそのままその車で帰ったそうなので、母もそうしようと思ったみたいですが、動かしてみると何だか変。
そのときに現場にかけつけていた専門業者が確認すると、バンパーが潰れて後輪のタイヤに干渉しているとのこと。
つまりまともには走れない状態。
専門の業者がいて助かりました。
無理して走っていたらとんでもないことになりましたからねぇ。
やはり車をぶつけたときは、そのまま走るのは危険。
見た目大丈夫そうでも、中はどうなっているか分かりません。
俺も過去にやらかした経験があるだけに、こういうときはレッカーで運んでもらうのが大原則なのだと思いました。

それと事故の原因ですが、おそらく信号だけを見ていて、そっちに気を取られて追突してしまったようです。
完全に錯覚かなにかしてしまったのでしょう。
で、ぶつかった後はすぐに車を止めようとしたそうですが、焦ってアクセルを踏み込んでしまったとのこと。
30代男性でもそういうことがありえるのだと驚きましたが、まぁ事故なんて起こした直後はそりゃ気が動転しますよね。
おそろしいものだなぁと。

というわけで、また事故に巻き込まれてしまった母。
俺が知る限り5回目の事故になるのですが、すごいと思うのは怪我を一切していないこと。
それと1回目の事故を除いては全て相手に当てられた事故ということ。
特に凄いのは怪我をしていないことで・・・。
1回の事故でお亡くなりになったり、とんでもない怪我を抱えたりしてしまう人がいることを考えると、非常に強運だなぁと。

ま、以前は母が事故る度に「回数が多くね?」と思ったこともありました。
しかし冷静に考えると、母は18歳でMT免許を取り、車を手に入れてからは毎日通勤に使っていました。
で、なにかあれば小さい俺や弟を連れて出かけたりもしていたわけです。
つまり、俺のような人間とは車に乗る回数が段違い。
俺は今までこういう事故にあったことはありませんが、それは母に比べて乗る回数が圧倒的に少ないからだと分かりました。
同じぐらい乗っていたら、今ごろ15回ぐらいは事故っているような気がします(苦笑

で、なんで立て続けに母の事故のことを記事にしたのかといいますと、年末年始、あちこちで事故を見かけましてね・・・。
やはりこの時期の皆さまは忙しく、なにかと気が急くこともあります。
楽しい年末年始を過ごせるように、事故にだけはお気をつけ下さい。
そんなに急いだところで、到着時間はたいして変わったりしませんから。
いつも以上に安全運転を心がけてください。
俺もとにかく気をつけようと思います。

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