母がスマホを持つ日がとうとう来た

昨年の12月。
「そろそろ母のガラケーをスマホに機種変更しよう」と思ってオンラインにて手続きをしようとしたら、
「オンラインでは出来ませんのでドコモショップにてお手続きをお願いします」となった事がありました。
けっこう前から調べて「ネットで手続きが出来る」と思い込んでいただけに、これには心底ガックリ。
「面倒くせえな」と。
しかし、いつかはやらなきゃいけないこと。
この後、すぐに予約を取って1月の下旬に母とドコモショップへ行くことに。

年が明けて1月。
で、このドコモショップに行くっていうのが俺の中ではなかなか重いイベントで。
「こんなのたいしたことじゃないだろ」と思う方が大半だと思いますが、俺にとっては妙に重く感じていたのです。
通い慣れていない店に行ったり、道路を走ったりするっていうのはプレッシャーに弱い俺にとってはかなり苦手な事。
だから1月中はしばらく気が重い日々が続きました。

手続き当日。
母を乗せて10時開店のドコモショップへ。
10時で予約取っていたのでオープンと同時に店に入り、ちょっとした質問票のようなものを渡されお待ちくださいとのこと。
それに記入して5分ほど待っていると、若い女性担当者の席に通されました。

この日の目的は「スマホプランに切り替えてSIMカードだけを受け取る」こと。
スマホ本体はネット通販で買うつもりでいました。
事前に色々と調べた結果、ドコモショップで買うよりも7,000円ほど安いことが分かっていましたから。
まずは担当者さんにその旨を説明。
そして手続きが始まりました。

で、以前登録した暗証番号を確認したりしていきながら手続きを進めていったのですが・・・。
衝撃を受けたのは母の反応の鈍さ。
暗証番号を打ち込むために機械を差し出されて「4桁の番号を打ち込んでください」と言われても固まったままなのです。
このとき、母は耳が聞こえづらくなっていたということもあり(現在は治療済み)いくらか仕方ないと思ったのですが、あまりにも無反応。
母も俺以上にこういう手続きに慣れていないこともあるとは思いますが、ボーッとしたままで動かない。
そんな様子を見て俺は母の耳元で大きめの声で「4桁の番号を打ち込んでだって!」と言うと、そこで母はようやく意味が分かったようで打ち込み始めたのですが、もうこのやりとりは正に高齢者とその息子といった感じでせつなくなってしまいましたね。
蔵王に住んでいた祖母と叔母のやり取りとまったく一緒で、母と俺もその段階に入ったことを実感してしまいました。

と、そんな事がありつつも、基本的に手続きはスムーズに進みました。
いくらか簡略化できるように事前にネットで質問に答えていたことも功を奏したようです。
で、手続きも終盤に差し掛かったとき、担当者さんからこんなことを聞かれました。
「スマホはすでにご購入されているのですか?」
と。

これを聞いた瞬間、俺はこう思いました。
「ははぁ、情弱に見える我ら親子に割高スマホを売りつけようとしてやがんなw」
と。
だからちょっとぶっきらぼうに
「まだ買ってないっすね」
と答えてしまいました。
「割高スマホを買うわけないだろう」という感じで。

すると担当者の方から
「それでしたら店に1円のスマホがあるのですが、いかがでしょうか?」
との説明が。
これに対し俺は、
「ん?毎月の料金に分割かなんかして載せるつもりか」
と思いました。
猜疑心全開ですいません(笑。
でもよく分かっていない高齢者にあれこれ無駄なプランを付けてボッたくるみたいなニュースを見たこともあり、うまい話にはどうしても疑ってしまいます。
何かしらの罠があると。

だから「毎月の料金にスマホの本体料金が加算されるとかではないのですか?」と聞くと、担当者の方は
「いえ、そういうものではなくスマホは1円で、他の料金は一切かかりません」との事。
思わず母と顔を見合わせてしまいました。
「そんなにウマい話があるの?」と。

というのも、俺は手続き後に買う予定だったスマホは15,000円だったから。
母はほとんどスマホを活用することはないと分かっていましたが、なるべく新しくて新品のスマホを買うつもりでいたのです。
なるべく長く使える事や壊れるリスクを考えた上でのこと。
それならこれぐらいの物を買うのが無難だと。

と、そんな考えでしたから、店側からの1円スマホの提案はまったく予想外。
俺の中では「高いスマホを売りつける」イメージがしかないこともあり、すぐには受け入れられませんでした。
でもいくつか確認しても「1円だけです」とのこと。
となれば、これは母にうってつけ。
14,999円もお得。
俺もネットでスマホを注文せずに済み楽なので、それでお願いしました。

んで、この後はその1円スマホの本体を傷がないか2人で確認。
「後で文句を言われないように今はここで確認させているんだ」なんて感心しながら、その後は担当者さんがスマホにSIMカードを差し込み手続き完了。
俺はこういう作業が苦手なので、ここでやってもらったのは助かりました。

というわけで、気がかりだった母のガラケーからスマホへの機種変更が完了。
ひとまず無事にこの日が来たことに感謝。
こうして母はスマホを持つことになったのですが・・・。
まぁなかなかに問題が発生しております(笑。
そりゃネットに興味がない、パソコンも使わない人間だから当然のことなのですが・・・。
それらの事については今後書いていきます。
けっこう大変です、高齢者のガラケーからスマホへの機種変更は。
でもまぁ無事に機種変更が出来た事に感謝します。

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