素早い決断で身を守るのは大事な事かも

2月上旬のこと。

よく行く動物系カフェに行ったら、初めて見る20代とおぼしき女性が動物たちの世話をしていました。
「ん?スタッフさんなのかな」と思っていると、顔見知りの店員さんから「今度入社した〇〇さんです」
と紹介されました。
カフェのスタッフとして常駐する予定とのこと。

この動物系カフェ。
これまでにも度々書いていますが、なかなかにワンオペがエグかったりします。
暇なときもあるのですが、忙しいときはマジで大変。
一人のスタッフさんが四苦八苦する姿を見ては助けてあげたくなるのですが、客の一人でしかない俺は出来ることも限られています。
いくら親切心とはいえ、度を超えたことをすれば店の迷惑にもなりかねません。
だからそういう状況のときはいつもなんとも言えない気分になります。
スタッフを増やすにしても人件費もばかになりませんから、店がワンオペでやっているのもある程度理解は出来るのですが、やはりしんどい場面は見ていて気が滅入ります。
過去にワンオペで苦しんだ苦い経験があるだけに。

と、そんな光景をたまに見かけることもあり、新たなスタッフさんが増えたことは朗報。
「これで楽になりますね」なんて会話を以前からいるスタッフさんと交わし、今後は混雑しても気を揉むようなこともなくなるだろうと思っていたのですが・・・。

1週間後。
店に行くと新しいスタッフさんの姿はなし。
「あれ?きょうは休みなのかな」と思って、スタッフさんに「きょう〇〇さんはいないんですか?」と聞くと、
なんと「1週間で辞めてしまった」とのこと。
それを聞いて思わず「えっ?」と声をあげてしまいました。

聞けばなんでも「やりたかった事と違う」と言って退職したとのこと。
その新しいスタッフさん、動物に関する資格を持っている方だったのですが、どうやら会社の方針や仕事内容が合わなかったらしく、すぐに辞めてしまったそうです。

これを聞いた俺はちょっと放心状態に。
なんというか、今時の若い人はずいぶんと決断が早いなと思って。
ちょっとでも違和感を覚えたら、もう迷いなく辞める。
少し我慢して様子を見るとか「耐える」とかの感覚はないように思えました。
1週間だとそういう風に感じてしまうのです。

でも・・・。
俺がやった飲食店のバイトでもそうでしたが、今は年齢に関係なく辞めるときすぐに辞めるのも珍しくなかったことを思い出しました。
イヤな思いをして働くぐらいなら、他に働く場所もあるのだからスパッと辞めてリセットする。
それが今風というか。
まぁ今回辞めてしまった20代女性に関しても、ある意味賢いような気もしてきました。
というのも、正社員時代にひたすら耐え続けた結果、俺のように精神を病んでしまうこともあります。
そうなったら回復するまで5~10年は必要になることも珍しくありません。
年単位の時間をかけないと回復しない傷。
そんな傷を受けてしまう可能性があるなら、「合わない」とか「無理だ」と思ったらすぐにその会社から離れる方がいいのかもしれません。
「石の上に3年」というのはもう遠い昔の話といいますか。

ま、何でもかんでも辞めればいいってものではないことも分かっています。
逃げてばかりいたら俺のような人生になってしまいますし(苦笑。
ただ俺の場合、いま思えばクソ社長を相手に逃げなくてはいけない場面で耐え続けていたのが良くなかったのかなぁと。
この20代女性のように1週間ぐらいでスパッと辞めていたら、今ごろはもう少し楽しい人生を送れていたのかもしれません。
しかし当時自ら徹底的に退路を断った俺にその選択肢はありませんでした。
このことを踏まえると、やはり「逃げる」や「離れる」というような選択肢は選べるような状況にしておいた方がいざという時の助けになるのだと思います。

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