カンニングをしてしまった以上は・・・

また考えさせられるニュースを見てしまいました。

「カンニングは卑怯者」 進学校で生徒自殺 「死ぬ恐怖より『卑怯者』と思われ生きることが怖い」遺書に記す 両親が損害賠償求め提訴

大切な息子さんを亡くし、ご両親がどこかに怒りをぶつけたい気持ちは分からなくもありません。
しかし・・・。
「カンニングをやった」というのが事実である以上、学校側に損害賠償を求めるのは厳しい気がします。

だってカンニングですからねぇ・・・。
それに対して「卑怯者」と指導するのは、今の世の中でも行き過ぎているとは思いません。
生徒のことを思えば、「ここで正してやらねばならん」となり、そりゃ厳しく叱るのも当然かと。
ここで甘やかして軽い処分で済ませれば、
「こういう事をしてもこの程度で済むんだ」
と味を占めて、社会で働くようになったときにまた不正を働く可能性は高まります。
自分の力で乗り越えられないものにぶち当たったとき、ズルいやり方に逃げてしまうと思うのです。
学校側としてはそういう生き方をしないようにするための指導を日々行っているはず。

そもそも清風高校では日ごろから訓示などで「カンニングは卑怯者のすること」と指導していたとのこと。
だから実際にカンニングをしたら「卑怯者!」と叱責されるのは当然としか思えません。

なので、なぜご両親が学校を訴えたのか最初は分からなかったのですが、このニュースを読むと「卑怯者」と言われた他にも、8日間の謹慎中に、1巻につき1時間程度かかる写経を80巻分などの処分が課されていて、両親はこうした行き過ぎた指導が自殺につながった(*上記リンク先から引用)と書かれており、この部分をご両親は主張したいということが分かりました。

まぁ確かに8日間で80巻の写経は作業量としては相当厳しいものがあるとは思います。
しかしやった事がカンニングですからねぇ・・・。
そんな甘い処分で済ませられるようなものでもないですし、生徒の将来を考えるなら、
「二度とこんなことはしない」と分からせる意味で、ここまでの処分を課したんじゃないかと。

とまぁそんなことを思ったこのニュース。
3年前の出来事とのことで、ご両親もかなりの後悔や葛藤があったのだと思います。
また周囲から何かしら吹き込まれて、こういう決断をするに至ったのかもしれません。
しかし・・・。
息子さんが悪い事をしたというのであれば、それを受け入れて納得するしかないように思いました。
「あの子がやった事は事実だから仕方ない」と。
むろん、そんな簡単に割り切れるものではないとも思います。
俺がこのご両親と同じ立場だったら、学校を訴えてしまうかもしれません。
しかし、こうやって学校側を訴えてこの一件を明るみにしてしまうっていうのは、あまり得策ではないかなぁと。
却って息子さんの汚名を広げてしまっているといいますか。

若くして大切な命が失われてしまったことは残念です。
なんとかご両親と学校側で落としどころが見つかるよう願います。

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