父の覚悟

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父から余命を告げられたその後、淡々と月日が過ぎていったわけですが・・・。
それらのことを書く前に、一つ父の対応で家族が救われたことを書きたいと思います。
それは父が、余命が残り半年となった最初の時点で、
「もうこうなった以上は過去を振り返っても仕方ない!全てを受け入れる」
という考えに至り、覚悟を決めてくれたことでした。

父がこの考えにたどり着いたのは、ネットにがんに向き合う姿勢としてこのことが書いてあったからとのこと。
まぁ実際のところ、ウン十年も生きてた上で過去のことを振り返りだしたらきりがありません。
父は喫煙者だったので、「タバコを吸っていなければ・・・」とか、他には「もっと早く人間ドックで検査を受けていれば・・・」等。

 

また、ガンが発覚しただいぶ後で叔母から、父は20年ぐらい前から体のちょっとした不調を訴えていたことを聞きました。
それを父から聞く度に叔母は、「一度きちんと検査した方がいい」と何回かアドバイスしたそうなのですが・・・、父は、「まぁ大丈夫だろ」と楽観して検査は受けなかったようです。
そして、その不調の原因がおそらく今回父がなってしまった「胆管ガン」。
普通の検査などではとても見つかりにくいガンらしく、気付いたときには手遅れのパターンも多いようです。
20年前の少し調子の悪い時期、叔母のアドバイスを聞いて真剣に検査を受けていたら、父の胆管ガンは防げたのかもしれません。

と、このようにいくらでも過去の反省点は見つかるわけですが、もうガンになってしまった以上、それらのことを後悔してもガンが消えるわけではありません。
それを考えれば、もう全て受け入れて前を向いて生きていく。
そのおかげで、病気が進行していく中でも家族に辛く当たるようなことは一切ありませんでした。

特にこの父の考えで救われたのは自分だと思います。
というのも、やはり息子として数々の「してあげられなかった」事に対する父への負い目はありますから。
結婚出来なかったこと、孫の顔を見せてやれなかったこと、自立出来なかったこと等・・・・・・。
でも親父はそれらのことを含めて、「しょうがない」と受け止めてくれた。
その結果、最後にこういうことで説教を受けるようなこともなく、以前のような比較的良好な関係になりました。
一昨年あたりからたまに父と衝突が発生して、関係に若干のヒビが入っていたことを考えると何とも救われました。

いろいろな葛藤はあったと思いますが、それを見せることなく余命宣告後も過ごしていた父。
自分も当初は、「思い出作りに旅行に行った方がいいかな」なんてことも考えたりもしましたが、これまでそういう風に過ごしてきた家族ではありません。
我が家はそれぞれが好きなことをして過ごすタイプ。
そのため、けっきょく今まで通りが一番いいと思い、父にも普通に過ごしてもらいました。
毎日父は特にどこかに出かけることもなく、これまで通り好きな映画やテレビを見ていました。
そしてあっという間に、余命宣告を受けてから5ヶ月が過ぎました。

次回につづく

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