冷たくなった父の手を握りしめ・・・

静まりかえったロビーのソファーに座り続けること3分。
危篤なのにすぐに病室に通されない時点で、何となくは察しました。
「ああ・・・間に合わなかったか」。
 
 
 と、そんなことを考えていると、看護師さんがパタパタと走ってきました。
そして自分にこう告げました。
「いいですか、kanimisoさん、落ち着いて聞いて下さい。
残念ながら先ほどお父様が亡くなられたようです」
これを聞いて、「やっぱり・・・」と思いつつ、看護師さんの話を更に聞いていくと、
死亡したことを確定するのはお医者さんでなければ出来ないとのこと。
完全に呼吸が止まっていても、看護師さんでは死亡宣告は出来ないそうです。
あの、「「○月○日△時□分、死亡を確認しました」というのは。
で、先ほど先生には連絡したので、後ほど来てくれるとのこと。
 
 
 と、それらの説明を受けた後は父のいる病室へ。
部屋に入ると、そこにはベッドに眠っているように横たわる父が。
呼吸をしていない父を見ながら冷たくなった手を握ると、ボロボロと涙が溢れてきました。
きのうは一応会話も出来たこともあり、こんな突然の死は思っていた以上にショックだったのです。
更に死に目に会えなかった事も相まって、しばらく看護師さんに背中をさすられながら、いま考えても「こんなに泣けるもんなんだ」と思うぐらい泣き続けました。


 

次回につづく

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