あのときは「これがベスト」だと思っても・・・

とある元プロゲーマーの方。
年齢は30代前半。

数年前はテレビに出たりするなどの活躍をしていたのですが、4年ほど前にプロゲーマーを突然引退すると発表。
配信、動画、プロゲーマーの活動を全て辞めて引退したのですが・・・。
なんかある時期にストリーマー(動画配信者)として戻ってきました。

で、正直その1回引退した理由、戻ってきた経緯もよく分からないので何とも言えないのですが、その立ち振る舞いをみると失礼ながら非常に中途半端な印象を受けました。
前にも書いたことがありますが、やはり「引退」って言葉はとんでもなく重いと考えます。
言い換えると「もう二度と戻ってこない」だと思うから。
それなのにまたいつしか戻ってきて動画などを配信している。
よく分からん人だなぁと。

と、その方。
今年に入ったら、今度は知り合いのプロゲーマーと対談している動画で、
「再びプロに戻りたいんだけど・・・」みたいな話をされていました。
知り合いのプロゲーマーの方は、「それは相当厳しい道だよ」という回答。
超大規模の海外で行われるゲーム大会で1回優勝しても厳しいレベルだと。
これはその通りだと思います。
1回自分でプロライセンスを返上した人間に、もう1回チャンスを与えるってそうはない話だと思うのです。
1回目の引退理由がよく分からないものだと余計に。

それと今は10代~20代のゲームが非常に上手な若者たちもどんどん出てきています。
1回自ら引退した30代元プロゲーマーと、10代~20代のゲームが上手い若者たち。
技術やネームバリューなどにもよるのかもしれませんが、今後のことを思えばどっちのスポンサーになりたいかはわりと明白なような気がします。

と、そんなことを考えると、
「せっかくプロになれたのに、それを手放したのはもったいなさすぎる」
と思わずにはいられないのです。
それだけの技術があったのに、未来のチャンスを己の判断で消してしまったのはあまりにも不憫というか。
傍からみたら「バカだなぁ」って感じで見ていたのですが・・・。

先日。
ふとこれまでの自分の人生に置き換えると、「そういうものなのかもしれん」と思うようになりました。
要はこの元プロゲーマーの方が取った選択も、当時の当人からすれば致し方なかったのかなと。

というのも、俺も正社員になって働くために秋田県にいるクソ社長の下に行ったわけですが、この当時は「これが正しい」と本気で思い込んでいました。
「もう間違いない!」と。

しかし今になって見れば・・・。
あまりにもバカすぎる判断。
分をわきまえていない世間知らずだからこういう行動を取ったのでしょうが、最低最悪な選択をしてしまいました。

でもこの当時はそんなことは一ミリも思いません。
秋田に行きそこで生活すれば本気で全てがうまく行くと思っていました(笑。
無知とは恐ろしいものです。

で、その後も様々な場面で間違った判断をして、今のような人生を送っています。
これも傍から見たら「アイツはバカだなぁ」だったんでしょうが、当事者はその事に気づけないものだなと。
振り返ってみると、そのときは「これがベストだ」と思うからその判断をしているわけで。

とはいえ、その数年後に「あのときの判断は間違いだった」とこのように気づくこともあるわけです。
それを踏まえると「引退」などの言葉を使うのはやはりリスクがあることなんだと思いました。
それが迫られる切羽詰まった状況なら仕方ないのかもしれませんが、そうじゃないなら「一時休業」にするとかが無難なのかもしれません。
スパッと決断して楽になりたい気持ちというのはよく分かりますが、そこはグッと堪える。
後でもう一度考えてみてそれでも気持ちが変わらないなら、そのときにようやく「引退」という道を選ぶ。
一度出してしまったら取り返しのつかない言葉であるからこそ、発言するときは気をつけなければいけないと今さらながら気づかされました。

と、そんなわけでこの元プロゲーマーの方を見る目が変わりました。
きっとこの数年、色々とやらかしちゃった事に後悔しながら、それでも前を向いて生きているんだなぁと。
どうしたって過去は変えられませんから、これから頑張るしかありません。
この元プロゲーマーの方のこの先の道は決して楽ではないでしょうが、非凡な才能の持ち主なのは事実。
影ながら応援したいと思います。

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