親戚から実家を売却する相談を受けた

昨年のこと。
母が親戚から
「いま住んでいる実家を売却して、仙台の方の施設に入ろうと思っているのだけれど・・・」
という相談を受けました。
それを聞いた俺は、
「いよいよこういう問題が出てきたか」
と思いました。
絶対に避けられない系のヤツがいよいよ来たなと。

主な問題点としては、叔母2人と息子1人が一緒に暮らしており、息子は40歳前後のフリーターであるということ。
叔母にはもう一人子どもがいて、その娘は他県にて自立してパートナーと生活中。
叔母たちは今のところ身の回りのことも出来て問題ないのですが、ゆくゆくはそれも出来なくなる可能性があるから、そろそろ施設に入っておきたい。
ま、なにかあっても施設にさえ入っておけば、息子に大きな負担をかけることは防げます。
そのためにも家を売却してその資金にする予定。
そして息子や娘にもお金を渡して、息子には一人暮らしをしてもらうつもりとの事でした。
しかし、息子はあまり気乗りしていない模様。
可能であればこのまま実家に住み続けることを望んでいるようです。

 

 

んで、なんでうちの母にこの相談が来たのかというと、「地域包括支援センター」でこういうケースの場合の相談を受けてくれるかどうか調べてほしいとのことでした。
なのでネットでササッと調べて、メールで問い合わせてみました。
すると「基本的に施設は自分たちで探してもらうことになるが、介護認定の手続きなどがある場合は申請の代行やサービスの相談が可能です」とのこと。
とりあえず近くに相談を受けてくれる場所があることを知り、ひとまず安心。

と、その上で更にこの件にたいして「どうしたらいいのか?」っていうのを聞かれたのですよ。
「あなたならどうする?」みたいな。
で、俺がまず思ったのは
「まず息子にしっかり話を通しておいた方がいい」
ということでした。
とにかくどうなるかは分からないけど、最初に徹底的に「こういう風にしようと思っている」ことを説明する。

で、なぜこう思ったかというと、人間って期限を決められたりすれば、それなりに納得さぜるを得ない状況に追い込まれると思うから。
俺自身、ニート生活4年を経てから親から「バイトでもいいから働け」と言われて働いたわけですが、このときも「ネットで稼ぐから待ってくれ」と頼み込んで1年の猶予が与えられました。
んで、あっという間に1年が過ぎたのですが、このときばかりはさすがの俺も観念しました。
「こんだけの日数をもらったのに成果を出せなかったのだから仕方ない」と。
もう完全に腹をくくった状態になったのです。
だからそういう子どもを抱えているご家庭があるなら、子どもに対してこういった宣言をするのは有効だと思っています。
「〇〇までにこうしてくれ」と。
話が通じる相手なら、これだけでもけっこうな効果があるはず。
明確な期限があれば俺のような男ですらゴネません(苦笑。

ただ、全ての人間がそうとは限りません。
中にはそういう期限を設けられてキレたり暴れたりする人もいると思います。
で、そうなったら、その手のプロの業者など第三者に介入してもらうしかないでしょうね。
親だけではどうしようもないとなったら。
この辺りが線引きのラインのように考えています。

で、この叔母たちのケースも、息子がその話に応じるかどうかは微妙なライン。
今後のことについて話した際には、「この家に住み続ける」みたいな主張だったそうなので、じゃあ本格的な話を始めるなら、まず息子にきちんと伝えておいた方がいいなと思いました。
ある程度話を進めちゃってから伝えるのは基本的にNG。
そういうパターンだと気持ちをこじらせる可能性も高いですし。
だからとにかく最初に「こういう方向で動きますので、あなたもそれまでに決めておいてください」と。

それともう一つしたアドバイスは、
「実家に住み続けた場合のリアルな生活費や維持費を伝える」
ということ。
親に任せきりで暮らしていたりすると、そこら辺相当軽く見積もっている可能性があるのですよ、この件での俺のように(苦笑。
だから細かい金額までしっかり伝える。
その上で家が経年劣化していくということを説明。
叔母の息子は働いている分だけ俺より百万倍はマシですが、家を維持するほどの稼ぎはありません。
築30年以上となると、とにかくアチコチがブッ壊れていくのが常。
これは本当に避けようがなく、俺のような人間はそれに抗う術がありません。
ごまかしごまかしの補修で何とかやっていくしかないのです。

とまぁ、それらのことを踏まえると、家を売却して施設に・・・っていうのはかなりアリな選択です。
このまま生活していって「ある日突然」よりは。

で、あとは他にも「きっちりと書面で残した方がいい」とも伝えました。
息子との話し合いの場に弁護士やらなにやら同伴してもらうとか。
「そこまでせにゃならんか?」と思う方もいるかもしれませんが、素直に話を受け取ってくれない人も世の中にはいるわけです。
それにより後でゴチャゴチャする可能性を残すぐらいなら、最初から先手先手で行動していく。
口約束じゃなく書面でハッキリと残しておけば、「そんなこと言われてない」とかは防げます。
だからやるならそこまで徹底的にやった方がいいとは伝えました。

とまぁ、そんなわけでいよいよ親が施設に入ることも検討する年代に完全に突入したと感じています。
それに伴う「実家をどうするか問題」。
普通に働いて奥さんや子どもがいれば「家を引き継ぐ」なんて選択肢もあるのでしょうが、俺や叔母の息子のような生活を送っている人間にそれは無理な話で・・・。

ちなみにその後、叔母たちがどうなったかというと、子どもたちとの話し合いにより、とりあえずは様子見することになったようです。
ただいずれは絶対に対策を打たなければいけない問題で、こういう事は心の奥底に残り続けて負荷をかけ続けてきます。
叔母たちと同年代の母がいる俺も他人事ではありません。
解決する日が来るまでは悩み苦しむことになりそうです。

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